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クアッドコアCPUの新ブランド名を発表!!

日本AMD、デスクトップ向けCPUの新ブランド“Phenom”を発表

2007年05月14日 13時01分更新

文● 編集部 飯塚岳史

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日本エイ・エム・ディ(株)(AMD)は14日、デスクトップパソコン向けCPUの新ブランド“Phenom”(フェノム)シリーズと、TDP(熱設計電力)45Wの低消費電力デュアルコアCPU“Athlon X2”(アスロン エックスツー)を今年後半に投入すると発表した。

Phenom

クアッドコアおよびデュアルコアの新ブランド“Phenom”(フェノム)。名前の由来は英語で“驚き”“目を見張るような”という意味の“Phenomenal”から

Phenomは、コード名“Barcelona”(バルセロナ)と呼ばれていたパソコン用CPUでは初となる、1ダイに4つのコアを搭載可能なCPU。製造プロセスルールは65nm。ダイ内に全コア共有のL3キャッシュを搭載するほか、128bitのFPU(Floating Point Unit)を搭載する。また、最大帯域幅を毎秒41.6GBに拡大した“Hyper Transport 3.0”などにも対応する。Phenomシリーズには、“Athlon 64 FX”後継となるエンスージアスト向けのクアッドコアCPU“Phenom FX”、コンシューマー向けクアッドコアCPU“Phenom X4”、デュアルコアCPUの“Phenom X2”の3種類をラインナップする。そのほか、エントリー向けの“Athlon 64 X2”は、製品名から“64”を省いて、TDPを45Wに落とした低消費電力駆動の“Athlon X2”としてラインナップされる。

Phenom FX
Athlon 64 FXのポジションにあたる、エンスージアスト向けのクアッドコアCPU。デュアルプロセッサーでの利用に対応する
Phenom X4
コンシューマー向けのハイエンドクアッドコアCPU。AM2+プラットフォームに対応し、シングルプロセッサーでのみの利用となる
Phenom X2
コンシューマー向けのデュアルコアCPU。デュアルコアだが、L3キャッシュや128bit FPUなど上位モデルと同等の機能を有する
Athlon X2
Athlon 64 X2から“64”が取れたデュアルコアCPU。TDP45Wの低消費電力駆動が特徴。AM2プラットフォーム向け製品で、Phenomで搭載されるL3キャッシュなどは搭載されない
ラインナップ

Phenom登場後のラインナップ。Phenom X4からAthlon X2までがコンシューマー向けとなる

同社によるとL3キャッシュと128bit FPUが、従来のクアッドコアCPUとの性能の差を生むという。ただし、想定クロック周波数など、細かいスペックは明らかにされていない。

クアッドコア

4つのコアを1ダイに搭載できるPhenom。全コアで共有するL3キャッシュを搭載するのが特徴

左が他社製のクアッドコアCPUで、右がPhenom。メモリーコントローラーやL3キャッシュを共有することで処理のボトルネックを防ぐ仕組みだ

Phenomは、“AM2+”という現在の“AM2”と下位互換のあるプラットフォームを採用する。また、AM2マザーボードでも、AM2+の動作に対応したハイブリッドBIOSを搭載していれば、Phenomが動作するという。ただし、その場合は“Hyper Transport 3.0”などAM2+で採用される機能は利用できない。

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