6月15日、デルはエントリクラスのストレージアレイ「PowerVaultシリーズ」において初のFC(ファイバチャネル)モデル「PowerVault MD3600f」及び「PowerVault MD3620f」の販売を開始した。
両モデルは8GbpsのFCインターフェイスを4ポート搭載しており、FCスイッチなしで冗長構成を組むことができる。FCスイッチを用いれば、最大64もの物理ホストと接続可能だ。さらに、ディスクエンクロージャを接続することで、最大96台のディスクドライブまで構成を拡張できる。
用途に応じて、3.5インチのディスクエンクロージャと2.5インチのディスクエンクロージャを混在して接続できる。また、各ディスクエンクロージャ内では、ディスクドライブとして、SSD、SAS、ニアラインSAS、自己暗号化ドライブ(Self-Encrypting Drives:SED)を混在して実装できる。
データの保護機能としては、スナップショット、バーチャルディスクコピー、リモートレプリケーションに対応する。ソフトウェアでは、PowerVaultシリーズと同じく、複数世代/複数プロトコルに対応したクライアントベースのJavaアプリケーション「MDストレージマネジメントソフトウェア(MDSM:MD Storage Management software)」を提供する。さらに、仮想化環境の利用者には、VMware vCenterのプラグインにより、単一インターフェイスによるストレージ管理が行なえるという。