400VA/400W、鉛バッテリーモデル比で2倍の長寿命と約68%減の軽量化、壁掛けラックに収容可能
シュナイダー「APC Smart-UPS」初のリチウムイオン電池採用モデル
2019年12月25日 06時30分更新
シュナイダーエレクトリックは2019年12月16日、同社UPS(無停電電源装置)のフラッグシップ製品シリーズ「APC Smart-UPS」において初のリチウムイオンバッテリー採用モデルとなる「APC Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100V」を発表した。鉛バッテリー採用の同容量帯UPS比で約2倍(最長10年間)の長寿命、約68%減の軽量化(約4.0kg)を実現する。標準価格は11万1000円(税抜)で、2020年1月の受注開始予定。
APC Smart-UPSは、「APC by Schneider Electric」ブランドのフラッグシップシリーズであり、シュナイダーによると世界で2500万台以上使われているという。従来は鉛バッテリーを採用してきたが、今回初めてリチウムイオンバッテリー採用モデルを投入した。オプションの電源保護ソフトウェア「PowerChute Business Edition」には、従来製品と同様に対応する。
Smart-UPS Lithium-ion UPS 400VA 100Vは、1Uラックサイズで奥行き232mmのコンパクトな本体が特徴。AC100V単相入力、最大出力容量は400VA/400Wで、最大出力時のバックアップ時間は約4分間。リチウムイオンバッテリーを採用したことで、バッテリー交換サイクルは最長10年間と長寿命化した。無償保証期間も従来の2年間から5年間へと延長されている。
コンパクトな同製品は、オフィス内の小型サーバーだけでなく、店舗やクリニックといった場所のIT機器、倉庫やキャンパスといった広い敷地内のネットワーク中継地点におけるネットワーク機器収容などの需要も見込むという。
同時発表された壁面取り付け用ネットワークラック「NetShelter WX」にも収納が可能。NetShelter WXは高さ3種類(6U/9U/12U)、奥行き2種類(400mm、600mm)の計6種類をラインアップしている。NetShelter WXは2020年1月24日の受注開始予定。