士業や専門家のホームページが劇的によくなる10の改善ポイント
質の高い顧客を獲得できる専門家のホームページを目指そう
提供: デジタルステージ
7. 写真はクオリティの高いものを
写真、特に人物写真はクオリティーの高いものを載せよう。プロカメラマンに撮ってもらった写真がベストである。当然ながら、証明写真や普段着の写真を載せることはおすすめしない。
プロフィールとも共通するが、撮影にあたっては業務や顧客像のイメージにマッチする服装や表情を心がけよう。たとえば、大手企業向け業務の担当者であれば、色が暗めのスーツや3ピースを着るのはもちろん、笑顔も抑えめで微笑くらいがよい。一方、消費者にとって身近な業務の担当者であれば、ジャケットとノーネクタイ、大きめの笑顔で問題ない。
士業ホームページの例:今井博子税理士事務所
東京都豊島区の「税理士法人 三村会計事務所」。スタッフ紹介や各ページのキービジュアルなどで、クオリティーの高い写真を使用。服装や髪型も顧客像に合わせており、親近感がほどよく伝わってくる。
8. 月1回、アクセス解析データを見る
無償のアクセス解析ツールとしては「Google アナリティクス」が広く使われている。ホームページのにぎわいを把握したり、継続的に改善していくためにも、ホームページにGoogle アナリティクスを設置し、月1回は解析データを確認しよう(BiNDupはGoogle アナリティクスに対応している)。
なお、初心者がいきなり解析データを見ても、どこからどう見ればよいかわからないだろう。安価なオンライン講座などで少し学ぶか、知り合いに詳しい人がいれば見方を教わることをおすすめする。本ではなく、動画やOJTで学ぶことが、勘所を早く身につけるコツである。
解析データの見方を身につけることは、自分たちでPDCAサイクルを回していくうえで不可欠である。たとえば、ホームページの中でどのページがよく見られているか、ユーザーがホームページに訪れた経路は何か、問い合わせをするユーザーはどのページを見たあとにアクションを起こしているのかなどが、解析データによってわかる。ホームページ運営では、こういった視点のもとづく継続改善が欠かせない。
9. 過去に問い合わせをした人に、もう一度アプローチをする
ホームページから問い合わせをした人はもちろん、電話や来訪で相談に乗ったが、業務の依頼には至らなかった人に、もう一度アプローチをしよう。決してしつこく営業をするわけではなく、「その後、いかがですか」といったメールを送るだけでよい。自分たちの存在を思い出してもらうついでに、もしブログを書いていればそのURLをお知らせしてもよいだろう。
もっと戦略的に考えれば、メールマガジンを発行するのも手である。たとえば、自分の専門に関するニュースや業界動向を伝えることで、上記のような目的を果たしたり、既存顧客とのリテンションに活かせる。
また、見込み顧客を実際の顧客にゆっくりと育てるためにも(専門用語で「リードナーチャリング」という)、メールマガジンは役立つ。消費者が、いざ専門家に相談する必要が生まれたとき、それまでに接点の多かった人を思い出すのが当然である。メールマガジンといっても、1万人に読んでもらおうと意気込む必要はない。まずは身近な顧客ひとりのためと思って、月1回くらいの頻度で書くとよい。ただし、単なる近況報告ではなく、読んだ人が何か得する情報(上述したニュースや業界動向など)を盛り込むのが、読者離れを招かないポイントである。
10. より規模の大きいサービスを提案する
比較的規模の小さいものから大きなものまで、ご自分や事務所で対応している業務があるだろう。たとえば、過去にスポットの業務を依頼した個人や法人に、継続的な業務(顧問など)を提案するのはどうだろうか。また、税理士が個人の確定申告などを請け負っている場合、法人設立や相続対策を相談したい人を探るのはどうだろうか。
具体例として、社会保険労務士(社労士)が既存顧客に対して、通常の人事・労務に関する業務だけでなく、キャリアアップ助成金やキャリア形成促進助成金などの申請を提案することが挙げられる。
既存顧客やこれまで接点があった人であれば、クローズドな特典をオファーすることもできる。よく知られているとおり、顧客単価を高める方法として「アップセル(より上位のサービスを提案する)」や「クロスセル(別のサービスを提案する)」が有効であり、士業などの専門家のホームページやメールマガジンは、このような視点をもって運用していこう。
(提供:デジタルステージ)