アニメ聖地88への旅が始まる
拠点となる1番札所が千代田区富士見にオープン
日本のアニメやコミックなどのポップカルチャーをフックとしたインバウンド活動や、アニメによる地域活性化などを推進する“アニメツーリズム”。2018年から「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」が選定され、昨年11月には2019年版アニメ聖地88が発表された。
このアニメ聖地巡りをサポートする施設として、これまで成田空港の0番札所と東京都庁の88番札所が設置されていたが、このたびアニメ聖地巡礼の拠点となる1番札所が東京都千代田区にオープンする。
【1番札所概要】
・住所:東京都千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル2F
・営業時間:11~18時(2月22日のみ13時より営業)
・定休日:火曜日(企画展開催期間以外は火曜日、土曜日、日曜日)
・展示内容:「アニメ聖地88」情報、認定プレート、ご朱印、企画展
・入場料:無料
1番札所が2月22日に開設されるのに伴い、アニメツーリズム協会がオープニングセレモニーおよび内覧会を実施。会長の富野由悠季氏や理事長の角川歴彦氏が登壇し、1番札所のオープンをお祝いした。
挨拶に立った富野会長は「海外からの観光客が増えたことにより、観光公害と呼ばれる現象が起きている。その解決策として、アニメを突破口としたアニメツーリズムでは、観光客を全国各地に広く行き渡るようにしていきたい。これから10年くらいのスパンで考え、広く日本各地を見ていただくようにアニメツーリズムを進めていきたい」と抱負を語った。
続いて登壇した角川理事長は、邦画のアピールのためにフランス、イタリアを訪問してきたばかりと語り、現地の様子と日本を比べ「東京オリンピックで海外から4000万人の観光客を目標としているが、パリは年間8000万人が訪れている」とその差を指摘。「日本もこれからの成長産業としてインバウンドを大きな柱にするべきで、国策として8000万人、できれば1億人といった目標を立てるべきだ」という考えを示した。
今回オープンする1番札所は、アニメ聖地88を巡礼するための拠点としてオープンする。専務理事の鈴木則道氏は「この1番札所は、日本のアニメ聖地がどこにあるのかを紹介するインフォメーションセンターの役割を担う場所。マップと作品紹介を合わせて紹介するスペースを中心に、その地域のパンフレットも見られるようにしているほか、訪れたファンが聖地や作品への思いを交流できるようなコミュニティ要素として簡単なメッセージが書ける絵馬を用意している」と1番札所を説明。
また、インフォメーションセンターのほかにイベントスペースを用意し、アニメやコミック、ライトノベルなどのコンテンツを紹介できるイベントを開催することを明らかにした。