年末年始の休暇で海外旅行に出かける人も多いはず。旅先でもスマートフォンを使えば、交通手段を調べたりレストランを探したりと便利。グループや家族との旅行なら、コミュニケーション手段としても活用できます。ただし、そのためには現地でインターネットに接続できることが前提です。そこで、渡航先での通信手段の確保について2回に分けてレポートします。今回は国内キャリアのデータ通信ローミングとレンタルのWi-Fiルーターについてです。
今はキャリアによるローミングも1日980円とおトク
以前までは国内キャリアのデータ通信のローミングというと、全キャリア1日2980円というプランで、しかも通信をする現地キャリアを手動で選ぶというのが一般的でした。そのため「高額&面倒」というイメージがありますが、現在はドコモとauが1日980円というプランをスタート。さらに、3キャリアとも現地で接続するキャリアを選択する作業は不要になっているので、手軽に使えるようになりました。
パケットパック海外オプションがスタート
ドコモ
通信量の制限がなく、1日2980円で利用できる従来の「海外パケ・ホーダイ」もプランとしては残っていますが、日本で契約しているデータ通信の通信量が海外でも1日980円で使用できる「パケットパック海外オプション」がスタートしています。海外パケ・ホーダイのように無制限の通信はできませんが、国内で契約している分が使えるので、普段と日本にいるときと同じ使い方をすれば、データ通信が足りなくなる心配はありません。
「パケットパック海外オプション」を利用する場合、あらかじめオプションを契約しておく必要があります。渡航前にマイドコモにアクセスしてオプションを契約しているかどうかチェックしておきましょう。
海外での利用方法は、現地に到着したらデータ通信のローミングをオンにして、ウェブブラウザーでどこか適当なサイトにアクセス。すると自動で「パケットパック海外オプション」のサイトに移動します。
あとは「利用開始」ボタンを押せばOK。ボタンを押してから24時間、ローミングでデータ通信ができるようになります。ちなみに24時間経過すれば自動でストップ。以降はデータ通信のローミングがオンになっていても通信しないので、勝手に課金されることもありません。
専用アプリとして「ドコモ海外利用」もあり、アプリからの利用開始にも対応しています。アプリから使いたい場合は、あらかじめ日本でインストールしておきましょう。
現在ドコモはキャンペーン中で、1月31日まではアメリカや韓国、中国、香港など一部の地域でキャンペーンプランを提供しています。1時間300円の短期プランから、3日間2480円、5日間3980円、7日間5280円と長期プランをラインナップ。24時間ごとに購入するよりも安いのでおトクです。
また、2月1日からはこのキャンペーンが正式なプランになります。1時間のプランが200円となり、対象国もデータ通信ローミングが利用可能な国すべてに広がるので、さらに使い勝手が上がります。年末年始の旅行には間に合いませんが、春休みの卒業旅行などにはピッタリです。