ソニーモバイルのフラッグシップモデル「Xperia XZ2 Premium」
この1週間、スマホメーカーの勢いが「決算」という数字でハッキリと見えてきた。まさにヒットスマホの有無がメーカーの明暗を分けることとなった。
1兆ドル企業となったアップル
スマホ業界で勝ち組と言えば、時価総額1兆ドルを超えたアップルだろう。
iPhoneの販売台数は、前年同期比で微増の4130万台であった。例年、この4〜6月の決算は、9月の新製品発売前のタイミングであり、販売が落ち込む時期とされている。そんななか、わずかながらの増加を記録できたのは大したものだろう。
また、特に注目すべきは販売したiPhoneの平均単価だ。昨年同期は606ドルであったが、今年は724ドルとなり、19.5%も高い結果となった。
立役者はもちろんiPhone Xの存在だ。
昨年まではiPhone 7 Plusが最も高く、次にiPhone 7、iPhone SEという3ラインナップが中心であった。
しかし昨秋から今年にかけてはiPhone Xを頂点として、iPhone 8 Plus、iPhone 8という布陣となった。つまり結果として、iPhoneのラインナップは全体に高価格化していることがわかる。販売台数は横ばいだが平均単価が上昇しているということは、まさにアップルの戦略がピタリとハマったことになるだろう。
ただ一方、IDCの調査によれば、4〜6月のスマホ出荷台数シェアにおいて、これまで2位だったアップルは12.1%で3位に後退している。20.9%のサムスン電子に続き、15.8%で2位にランクインしたのは中国・ファーウェイだ。
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