松本典子の「Azure Logic Apps」超入門 ~AI編~ 第1回
Azure Logic AppsからQnA Markerを使う
ノンコーディングで質問に自動回答するLINE BOTを作ってみよう
2018年07月20日 13時00分更新
3.5 HTTPコネクタの設定
ユーザーがLINEで送信した質問に該当する回答をLINEに返す部分です。「HTTP」と検索して、「HTTP - HTTP」コネクタを選択します。
- 方法:「POST」と入力
- URI:以下のコードをコピペします
https://api.line.me/v2/bot/message/reply
- ヘッダー:2項目入力します。カーソルを合わせてクリックすると入力できます(両方ともに手入力)。
1項目目左側:Authorization
1項目目右側:Bearer [178文字程度の文字列]
この文字列は、「3.3 LINE側のWebhook送信の設定をする」のLINE設定時に表示した画面の「アクセストークン」の内容です。この文字列は非常に大切なものですので、絶対外部に出さないよう気をつけてください。
2項目目左側:Content-Type
2項目目右側:application/json
- 本文:以下のコードをコピペします。このコードでは「Azure Logic AppsからLINEに送信するメッセージの構造を指定」しています。
{
"messages": [
{
"text": ,
"type": "text"
}
],
"replyToken":
}
「"text": ,」の部分に動的なコンテンツから「Answer」を、「"replyToken":」の部分に動的なコンテンツから「replyToken」を選択。上部の画像を参考に入力してください。記入した内容に間違いがなければ、HTTPコネクタが自動で「For each」内に入っている表示になります。
これでLINEに返答するようになりました。実際にLINEで話しかけてみてください。
存在しない文言が入力された場合の対処法
QnA Maker側に設定していない文言が入力される場合があります。この場合、LINE BOTには以下のような内容が表示されてしまいます。
この内容では不親切なので「ごめんなさい、内容がわかりませんでした。もう一度違う表現で入力をお願いします。」と返信するようにAzure Logic Appsを修正します。
「3.5 HTTPコネクタの設定」の部分に条件分岐を追加します。「Answer」の内容が「No good match found in KB.」だったら、「ごめんなさい、内容がわかりませんでした。もう一度違う表現で入力をお願いします。」と返信する処理をture側に追加します。
「3.5 HTTPコネクタの設定」の「4」と同じ内容が入りますが、「本文:text」の部分に文言を入力します。
設定した文言を返信するようになりました。
最後に
このようにQnA Makerを利用すると、ノンコーディングでもシンプルなLINE BOTを作成することができます。ぜひ色々試してみてください!
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