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アズールレーン配信元インタビュー:

「中国版艦これ」話題のゲーム会社に聞く

2017年10月20日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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中国人が「日本語」求めた

── 中国版でも日本の声優さんを使われていますね。

 プレイヤー層は日本語を求めているわけですからね。

── 日本語を求めているというのは。

 日本のコンテンツが好きな人、中国でよく言う「二次元好き」がメインの層になっているところもあるので、日本の声優さんがしゃべることでみんな喜ぶんです。

── みなさん日本語はわかるんでしょうか?

 うーん、わかる方もいると思うんですが、むしろ雰囲気を楽しむというか。この手のコンテンツでよく「謎のドイツ語」とかあるじゃないですか。わからないことが格好いい部分もあるわけですから。言い方がやや悪いですが、韓流(K-POP)のような。あれもみんなが韓国語をわかって聴いているかというと、そうではないですよね。音楽性として高ければみんな好きになるし、そういうところじゃないかなとぼくは思います。

露出度の高さに34歳の記者もドキドキ

── 日本国内でもゲームのクオリティが高いと評判です。中国でクオリティの高いゲームが生まれるのは何か理由があるのでしょうか。

 中国はゲームの競争が激しいんですよね。かつてはストアランキング上位トップ50位が3ヵ月に1回のペースで入れ変わっているといわれる時期もありました。ゲームの寿命が短いことで、みんなクオリティを強く意識しています。クオリティの高いゲームが作られやすい環境といえると思います。

── クオリティが高い反面、「課金」要素は薄いですね。艦これもそうですが、アイテムを購入しなくてものんびりと楽しめる設計になっています。

 ユーザーは重課金に疲れているところもあると思いますので、広く薄く楽しんでもらえるほうがいいんじゃないかと。着せ替えアイテムもありますし、マップでライフがゼロになって戦闘ができなくなったとき左下のアイコンをタップすると100ダイヤで復活するモードもありますし。とはいえ、そのアイテムも1日1回使えるんですけどね。

お金をかけなくてもいろんなキャラをゲットして楽しめる

── お金を払おうとすればできるようにはなっていると。ユーザーの間ではエラー発生時の障害報告がとても詳細に書かれていることも話題になりました。

 個人的にはそれくらいやらないとダメだろうと思っているんですね。もともと中国企業なのでいろんなこと(障害)が起きてしまうと厳しめに見られる部分がありますし、単純に「石を配る」だけで終わりというのはダメだと思うんです。それよりもユーザーのみなさんに安心感を与えることが大事だと思っていて。実際書いているものにウソや誇張などは一切ないですし、あくまで書くべきだと思って書いていることです。

── 今後日本ではどう展開しようと考えていますか?

 まだ配信1ヵ月で運営はいろいろ安定していないところがあり、ゲームも改善できるところがあるので、安定して提供できるようにしたいと思っています。月末から来月のどこかに大型イベントも予定しています。まずはユーザーさんに満足いただくのが大前提なので、ユーザーを伸ばすためにこれをやろうというのではなく、まずは安定させていきたいと。今後にご期待ください。


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