2017年のテーマは「こんなのあったらいいな」、応募締切は2017年9月15日(金)まで!!
大好評につき今年も開催!『第2回全国小中学生プログラミング大会』で子供の”表現する力”を伸ばす
2017年09月07日 09時00分更新
今や、プログラミング教室はキラキラと目を輝かせた子供たちで大盛況
家族旅行、キャンプ、自由研究、はたまた学習塾の夏期講習。子供達にとって楽しかった夏休みも終わり、二学期に突入です。皆さんはご家族でどんな夏休みを過ごされたでしょうか。
ここ最近、プログラミングに夢中になる小中学生を見かける機会が増えてきました。テレビ番組をきっかけにスクラッチでゲームを作り始めたり、マインクラフトをプログラムで操ってみたり。まだまだ都市部が中心ですが、子供向けプログラミング教室も盛況で、無料体験会はどこもキャンセル待ちの大人気。
プログラムで動かせるロボットやドローンも、国内外から各種登場しています。なかには、誕生日プレゼントに欲しい、あるいはサンタさんにお願いしようと画策しているお子さんもいらっしゃることでしょう。
遊ぶようにプログラミングで楽しむ。端から見ていると、ゲーム機で遊ぶのと何がちがうんだろう、と思われるかもしれません。ですが、プログラミングという行為の一番すごいところは、まさに「作る」に直結していること。子供達が、誰にもまねできない自分だけのアイデアをあたため、画面の中で、あるいは実際に動くものとして、かたちにしていく時は、みんな目がキラキラと輝いています。
学校の宿題のように、やらされてる感も皆無。考え、工夫し、試行錯誤して、自分が作りたいものを作る。夢中になりすぎて、あっという間に数時間が過ぎてしまいます。そして完成したら、こんな素敵なものを作ったよ! すごいアイデア思いついた! 絶対面白いゲームだからみんな遊んでよ! って、両親や兄弟、お友達に自慢したくなるものです。
もちろん、毎日の学校や塾での学習も大事だけど、プログラミングの楽しさに気づくことが出来たお子さんには、ぜひこれからも、どんどん「作り続ける」ことに夢中になってほしいな、と思います。
小中学生向けのプログラミング大会が今年も開催されます
さて、そんな風に、子供達が自分で工夫し作りあげたものを、みんなに見てもらえる、発表できる場所があるのはご存知でしょうか? プログラミングの「コンテスト」あるいは「コンクール」が、中高生対象のもの、22歳以下対象のもの、といくつか開催されていますが、小中学生向けのものもあるんです。
2016年10月に第1回が開催された、「全国小中学生プログラミング大会」がそれです。昨年のテーマは「ロボットとわたしたち ~人工知能やロボットは、私たちの生活をどう変えていくでしょうか? ~ 」でした。
昨年の概要は以下をご覧ください。
募集期間には129もの作品が寄せられ、その中から審査で選ばれた10作品が最終審査に進み、小中学生自ら自分の作品の説明とデモを行ってくれました。
どの作品も、素敵なアイデアにあふれたものばかり。「毎日家事で大変なお母さんを喜ばせてあげたい」「将来、こんな機械が生まれたら楽しそう」といった、人の役に立つ作品から、近未来のロボットの世界を表現したゲームまで、本当にいろんな作品が集まりました。Unityを使った3Dゲーム、ニューラルネットを活用した貯金箱、ツイッターへの自動投稿ロボット、大好きな昆虫が次々出てくる物語。暗算に正解するとお菓子が出てくる自動販売機。カラフルなアートを作成するプログラム。ブラウザから家電を操作できるソフト。本当にバラエティ豊かな作品ぞろいでした。
この全国小中学生プログラミング大会、今年も第2回の締切が近づいています。今回のテーマは「こんなのあったらいいな」、応募締切は9月15日(金)です。もし、お子さんが最近プログラミングに夢中になっていたら、あるいは夏休みの自由研究課題でプログラムによる作品を作ったりしていたら、ぜひ応募してみませんか?
難しいことなんて必要ない。アイデアを形にする熱意をぶつけてください
プログラミング大会だから、凄腕ちびっこプログラマーによる高度な技術の競い合いなのでは、うちのはとてもとても… と思われるかもしれませんが、じつはそんなことはありません。ぜひ多くの小・中学生に参加してもらえればと思います。
応募規約をみると分かる通り、ある特定のプログラミング言語を使うルールの大会ではありません。ですから、お子さんが普段使い慣れているどんな言語を使っても構いません。第1回大会では、ロボットなどハードウェアの作品が多くみられましたが、もちろんハードウェアを使ってない(パソコン画面上の)ソフトウェア作品でも大丈夫です。
そして、プログラミングの旨さ・巧みさだけが評価の全てではありません。もっとも大事なのは、学校のお友達、お父さんやお母さん、兄弟、近所のみんな、もっといえば世界中のいろんな人たちに喜んでもらえる、楽しんでもらえる、みんなの役に立てる、そして自分も楽しくなる。そんなアイデアと、気持ちを形にしようという熱意なのです。
いつもの、身の回りの当たり前の日常に、たくさんのヒントが転がっているはず。「こんなものがあったらいいな」「大人になったら、こんな世界になっているといいな」「プログラムを使って、こんな素敵なことができるといいな」。誰もがいちどは抱く、そんなバラエティあふれる夢を、プログラムによるソフトウェアの作品、ハードウェアを使った実装で表現できたら、楽しいですよね。
例えば、あっという間に漢字や英単語を暗記できる魔法のプログラム。
例えば、将来ロケットで宇宙旅行する時にあると便利な道具。
例えば、じゃんけんで絶対に負けない最強ロボット。
例えば、年配の人が毎日快適に過ごせるサービス。
例えば、どんなにケンカしていても絶対に仲直りできる和みロボット。
例えば、AIが世界を席巻した世界、人間がロボットに負けずに生き抜くゲーム。
ーーやはり、大人(というより私)が考えつくものは、どうにもつまんないですね(笑)。大人をびっくりさせるような斬新なアイデアを出すのは、やっぱり子供達の特権でしょう。
最近プログラミングを始めて、何か作りたくてうずうずしている小学生、ぜひコンテストに応募して作品を見せてください。日常的にゲームプログラミングをしていて、腕試しに応募してみようという中学生、ぜひ皆さんの自慢のプログラムを発表してください。兄弟姉妹で協力して、デザイン・プログラム・プレゼンを担当するなんて共同作業でもいいですね。
審査員一同、創意工夫あふれるみなさんの作品を、本当に楽しみにしています。ぜひご応募ください!
全国小中学生プログラミング大会審査員 ――松林弘治(まつばやしこうじ)
1970年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程中退。龍谷大学理工学部助手、レッドハットを経て、ヴァインカーブにてコンサルティング、カスタムシステムの開発・構築、オープンソースに関する研究開発、書籍・原稿の執筆などを行う。2014年からフリー。Vine Linuxの開発団体Project Vine副代表。ボランティアで写真アプリ「インスタグラム」の日本語化に貢献。2015年に『子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい』(KADOKAWA/メディアファクトリー)、2017年に『パソコンがなくてもわかる はじめてのプログラミング』(汐文社/角川アスキー総合研究所)を出版。
【第2回全国小中学生プログラミング大会概要】
■応募期間:2017年8月1日(火)から9月15日(金)まで
■募集内容:プログラム(PC、スマートフォン、タブレットで動作するプログラム)
ソフトウェア(アプリ、ゲーム、ムービーなどのソフト)
ハードウェア(ロボット、電子工作などのハードウェア)
■応募資格:日本在住の6歳以上15歳以下の小学生・中学生
■応募費:無料
詳しい概要は大会公式サイトをご覧ください。
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