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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第255回

実は知らないことだらけの「Messenger」アプリを活用するワザ

2017年07月01日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 Facebookユーザーは、友人とメッセンジャー機能でやりとりしていることだろう。手軽だし、スマホでもPCでも利用できる。もちろん、チャットをするだけなら、あえて説明するまでもなく迷わず使えるだろうが、じつは「Messenger」アプリにはあまり知られていない機能がたくさんある。今回は、「Messenger」アプリの小ネタをまとめて紹介する。

Facebook Messengerアプリの活用術をマスターしよう!

「Messenger」アプリとは!?

 2014年7月、Facebookアプリから「Messenger」機能が切り離され、単独のアプリになった。あまりにもやりとりされるメッセージが多いので、Facebookを無理矢理経由させず、直接利用できるようにという考えだ。

 画面下には「ホーム」「通話」「カメラ」「友達」「ゲーム」の5つのボタンがある。「友達」を選んだり、「メッセージ」タブのメッセージ履歴からやりとりを開き、チャットができる。この操作は難しいことはない。

 「通話」では、ネット電話を無料でかけられる。お互いに通信環境が良好であれば、十分な音質とレスポンスで会話できる。ただし、通信速度が確保されないと、途切れたりしてしまうこともある。

ホーム画面。ここの履歴や右上の新規作成ボタンをタップしメッセージを送受信する

宛先を選ぶ。名前の一部から検索することも可能

チャットできる

実はFacebookのアカウントがなくても使える 「Messenger」

Messenger(iPhone版はこちら

作者:Facebook, Inc.
価格:無料



その1 Facebookアカウントを持っていなくても利用できる

 元はFacebookメッセージなのだが、現在はFacebookアカウントを持っていなくても利用できる。「Messenger」アプリを最初に起動した時に、「Facebookアカウントを持っていない」にチェックして、SMSでコードを受け取って登録できる。

初回起動時に、「Facebookアカウントを持っていない」にチェックする

SMSで届いたコードを入力する

他のユーザーとメッセージをやりとりできる

その2 アカウントを追加・切り替える方法

 「Messenger」アプリからはログアウトすることはできない。どうしてもログアウトしたいなら、アプリを削除して再インストールする必要がある。

 しかし、他のユーザーアカウントで利用したい、ということであれば、設定の「アカウントを切り替える」を利用すればいい。パスワード要求の有無も選択できるので、家族でひとつの端末を共有している場合などに活用できる。

「パーソナル」の「アカウントを切り替える」をタップする

右上の+をタップし、ユーザーを追加する

ユーザーを切り替えられた

ユーザー切り替え時に、サインインのパスワードを求めるかどうかを選べる

その3 グループを作ってオンラインミーティングできる

 簡単な打ち合わせや予定のすりあわせなどは、グループ機能を利用しよう。さくっとグループを作って、招待したい人を選ぶだけ。これで、いつものチャットのような操作で、複数人と同時にコミュニケーションできるようになる。

「グループ」タブの右上の新規作成ボタンをタップする

グループ名や招待するユーザーを指定する

複数ユーザーでチャットできる

お知らせのオンオフやそれぞれのユーザーのニックネームを付けたり、配色などを変更できる

その4 イベントを共有したり、アンケートを取ったりできる

 グループのメンバーに手軽にアンケートを取ることができる。たとえば、日付を列挙して会議の日をすりあわせたり、何かを決める際に多数決を取ったりできる。「+」から「アンケート」をタップし、項目を入力するだけでOK。作成した人も投票でき、投票内容は変更できるが重複投票はできないので、不正もできない。

 ミーティングやオフ会といったグループのイベントがある場合は、「プラン」という機能を利用する。日時や場所、件名などを入力しておくと、簡単に全員と共有できる。さらに、1時間前にはリマインドされるので、うっかり忘れてしまうことも防げる。

「+」から「アンケート」をタップする

質問と選択肢を入力して「送信」をタップする

これは他のメンバーの画面。選択肢を選んで「投票する」をタップする

アンケート結果がリアルタイムに表示される

「+」から「プラン」をタップして日時や情報を入力する

グループに投稿され、1時間前にリマインドが出るようになる

その5 個別のメッセージに「いいね!」を付けられる

 2017年3月に搭載された「Message Reactions」で、メッセージに「いいね!」や笑、泣などを表す顔文字を付けられるようになった。メッセージの「いいね!」をワンタップするだけだと乱暴に思われそうなら、投稿そのものに「いいね!」する手もある。

 やり方は簡単。投稿を長押しして、ポップアップする選択したから絵文字をタップすればいい。

投稿を長押しすると絵文字がポップアップするので選択する。画像だけでなく、文字やプランでもOK

大きくアニメーションが表示される

他の人も絵文字を付けた状態

タップすると誰が何を付けたのかが一覧表示される

その6 「Messenger」アプリでメンションを送る

 「Message Reactions」と一緒に「Mentions」機能も追加された。「@」を入力すると、ユーザーの選択画面が開き、特定ユーザーに向けてメッセージを書き込めるようになる。もちろん、グループであれば他の人も閲覧できるが、ユーザー名は青く強調して表示されるのでわかりやすい。また、メンションで指定されたユーザーには、通常の通知とは異なるサウンドで通知される。

「@」と入力してユーザーを選択する

メンションを送られた方には、いつもと違う通知が届く

自分の名前が強調表示されて目立っている

その7 リアルタイムに自分のいる位置を送信し続けられる

 人との待ち合わせで、お互いがどこにいるのかわからないことがある。そんな時、地図をキャプチャして送信するワザがあるが、「Messenger」アプリなら「Live Location」機能が便利。現在位置を相手に通知するだけでなく、最大60分間リアルタイムに場所をトレースできるのだ。

 お互いが機能をオンにすると地図上にアイコンが表示される。これで「今どこ?」などと会話するまでもなく、出会うことができるだろう。

「+」から「位置情報」を送信する

地図をタップすると相手の位置がわかる。自分も「リアルタイム位置情報をシェア」をタップすると相手に場所を通知できる

その8 オンライン情報を教えたくない

 「友達」の「オンライン」タブでは、Facebookにサインインしているユーザーを一覧表示できる。しかし、この情報はあまり公開しても意味がないし、下手をすると仕事をしていないと思われかねない。気になるならオフにすることもできる。もちろん、オフにしてもメッセージはやりとりできる。

「友達」の「オンライン」タブのトグルボタンをオフにする

これでオンライン表示されなくなった

その9 村上 隆氏の代表キャラクターが
カメラエフェクトに登場

 「Messenger」アプリの中央のボタンはカメラ。写真を撮って即送信できるのだが、2017年6月18日にシカゴ現代美術館とタイアップしたエフェクトが発表された。村上 隆氏のキャラクター「Mr.DOB」や「ピンクオクトパス」「スマイリングデイジー」のキャラクターを付けられるようになっている。

カメラを起動するとエフェクトが選べる

「ピンクオクトパス」を選んで撮影した写真

 以上が「Messenger」アプリを活用する9つの技となる。単にテキストチャットするだけのツールではないので、ぜひ活用してほしい。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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