第8世代のCore iシリーズは年内投入
Coffee Lakeは2018年1月発表か?
さて、これに続くのは第8世代のCore iシリーズである。COMPUTEXでは性能が30%改善され、年内に投入という話があったが、投入時期はともかく性能に関してはSYSMark 2014 v1.5のスコアを基準にしているのだが、製品比較は15W TDPのものとされており、要するにモバイル向けの製品である。
これは10nmプロセスを利用するCannon Lakeをベースにした製品である。米国時間の6月8日に、インテルは同社の10nmプロセスの進展についてTwitterの公式チャネルで「10nmプロセスは順調であり、Cannon Lakeは予定通り進んでいる。さらに10nmの2世代目の製品となるIce Lakeをテープインした」とアナウンスしている。
Another milestone for 10nm: Cannon Lake on track and we’ve now taped in Ice Lake, our 2nd-generation 10nm product. pic.twitter.com/DUDm3MsBaB
— Intel Official News (@intelnews) 2017年6月8日
問題はこのCannon Lakeはモバイル向けのみになることだ。ちょうどBroadwellと同じシナリオである。ではデスクトップは? というとCoffee Lakeが用意されている。
いわばKaby Lake Refreshであるが、こちらはさらに改良された14nm++というプロセスを利用すると見られており、Kaby Lakeと比較しても若干性能の上乗せがあるほか、おそらくGPUを若干強化すると見られる。
なぜかといえば、Coffee Lakeの出荷時期にはもうAMDのRaven Ridge、つまりグラフィック統合のRyzenがデスクトップ向けに発売されていると見られるからだ。CPU性能はともかくGPU性能ではRaven RidgeのVEGAコアにだいぶ見劣りすると思われる以上、テコ入れは必須であろう。
このCoffee Lakeコアの出荷時期はまだ明確にされていないが、今のところ来年1月のCESで発表される見込みが高い。おそらく今回もCore i7からCeleronまで、全ラインナップ向け製品を同時発表となると思われる。チップセットはCannon Lakeと同じIntel 300シリーズチップセットとなる見込みだが、プラットフォームそのものはLGA 1151を継承する模様だ。
最後にPentiumとCeleron向けのAtomであるが、現在リビジョンアップおよび新製品の開発が、特に組み込み向けに行なわれているという話がある。
リビジョンアップはApollo Lakeそのままだが、その後継として若干スペックを上げた(といってもマイクロアーキテクチャーそのものは変更なし)のGemini Lakeが年末をめどにまず組み込み向けにリリースされる模様だ。したがって、おそらく来年あたりはPentium/Celeron向けにもGemini Lakeが投入されると思われる。
※お詫びと訂正:インテル公式Twitterの翻訳に一部誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2017年6月12日)
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