ナイアンティックが8月15日、ウェブサイト上で「アカウント停止に対する申し立て」という文書を発表した。利用規約違反のアカウントを「永久に停止」したという内容だが、SNSなどではアカウント停止(いわゆる垢BAN)報告が相次ぎ、一種の騒ぎになっている。
今回の停止は不正な位置情報の操作や、エミュレーターの使用、改造・非公式ソフトウェアの使用を行なったアカウントが対象となっている。
外部サイトの使用はNG
位置情報がゲームの進行に大きく関わるポケモンGOでは、位置情報の操作に対する厳しい処分は当然とも言える。今回の停止は「サードパーティーソフトウェアを使用したPokémon GOへの不正なアクセス」も対象となっている。これが何を示すかというと、「個体値を調べる外部のサービス」などが含まれるようだ。
個体値とは、ポケモンの種類でなく、個体ごとに設けられた「隠れステータス」を示す。個体値の優劣でステータスの伸び率が変わるため、大量に同種のポケモンを入手し、個体値の優れたポケモンのみを育成するというのが熟練者の通例になっているらしい。
これらのサイトはSNSや個人ブログなどでも積極的に取り上げられたため、悪意なく、ゲームを有利に進めようと使用したユーザーも多いはずだ。しかしながら、利用規約を改めて確認してみると、「ユーザー、ホスト又はネットワークのアクセスを妨害し、又は妨害を企図すること(本サービスにウイルスを送信すること、過剰な負荷をかけること、フラッディング、スパム又はメールボムを送信することを含みますが、これらに限りません。)」「本サービス又は当社のインフラ設備に対し、不当に若しくは過度に負荷がかかる行為、又はそのおそれのある行為を行うこと」をナイアンティックでは、禁止事項に定めている。
ポケモンGOと連携せずに独立して動作するツールやサイトはこの限りではないが、外部のサービスを利用すれば、運営者が意図しないかたちでポケモンGOのサーバーに多大な負荷がかかることになる。ポケモンGOにとって、不正なアクセスであることに変わりはないのだ。同社は、先日もツール類のアクセスを一斉に遮断したことを告知している。
転売アカウントも、もちろん停止
また、アカウントを営利目的で取得し、他者に販売することも明確に禁じられている。ある程度まで進行した状態のアカウントや、ツールを使用してゲームを有利に進められる状態にしたアカウントをネットオークションなどで購入しても、アカウントが停止されるケースがあるようだ。
規約違反アカウントに厳格な措置を取るのは、不正をせずプレーを楽しんでいるユーザーとの公平性の面でもそうあって然るべき処分。ルールを守って楽しむのがゲームの基本だ。
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