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丸いBluetoothスピーカー「Beoplay A1」のデザイナーも来日

B&O初のBluetoothイヤフォン「Beoplay H5」は磁石でくっつくのが新しい

2016年07月05日 22時37分更新

文● 小林 編集●ASCII

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充電は写真のようにACアダプターにイヤフォンをつけるだけ

 オーディオブランドBang&Olufsenから“B&O Play”の担当者が来日。7月4日に都内で記者会見を実施した。

 すでに発売済みのBluetoothスピーカー「BEOPLAY A1」に加え、同社初のワイヤレスイヤフォン新製品「BEOPLAY H5」も報道関係者やブロガーなどに初披露した。

マグネットが使いやすいBluetoothイヤフォン「BEOPLAY H5」

 BEOPLAY H5は、ヤコブ・ワグナー氏によるデザイン。フルマラソンを走れる十分なバッテリー寿命を持ちながら日常生活でも使える汎用性の高いデザイン、特定のジャンルに偏らないサウンドキャラクターを備える。

Beoplay H5は2色のカラーバリエーションを用意

写真のように左右のハウジングを磁石でくっつけるとスタンバイに入る。邪魔にならないし、分かりやすい操作性だ。

 直径6.4mmのダイナミック型ドライバーを採用。Bluetooth接続に対応。内蔵のDSPとスマホアプリと連携してプリセットサウンドを選べる。

 左右のユニットは有線でつながっているが、特徴的なマグネット式のハウジングを備えており、首のまわりをぐるりと回して左右のイヤフォンを磁石で連結すると自動的に電源が切れる。見た目もネックバンドのようでスタイリッシュだ。またACアダプター(チャージングキューブ)にもくぼみが用意されており、そこにイヤフォンがぴったりとハマり、ワイヤレス充電できる。バッテリー容量は100mAhで、Bluetooth 4.2での接続時に最大5時間の連続使用に対応する。

スポーツ仕様だが、限定せず幅広い用途に使ってほしいとしている

リモコン部分

 また、Apple Watch向けアプリも用意。腕時計から各種操作や確認が行なえる。

 防滴防塵仕様で、ケーブルは布製シースにくるんでおり、ハウジングはテクスチャー素材のゴムとポリマー製。汚れや汗から電子部品を守る。イヤーチップは7組を同梱。Comly Sportを大中小3種類。レギュラータイプのシリコンチップが4種類。Comply Sportはオープンセル構造のフォームで密着性が高く、汗を防ぐSweatGuard膜を装備している。

グローバルプロダクトマネージャーのソフィー・H・キンドルセンが装着

 価格は2万9900円。7月下旬に販売を開始する。カラーはブラックとダスティローズの2色を用意している。

円形だから音が広がる、360度の音を拾える「BEOPLAY A1」

 一方、BEOPLAY A1はどら焼きのような円形の本体が特徴的なポータブルBlutoothスピーカー。価格は2万9900円で、Natural(シルバー)とGreenの2色を用意する。

Beoplay A1

ポータブルとは思えない豊かな低音が魅力だ

 筐体はアルミニウムと樹脂を組み合わせている。底部はすりガラス風のマットな質感となっている。これに革のストラップを組み合わせることで、金属製ながら冷たさがなく、落ち着いてナチュラルな雰囲気を醸し出している。

 円形としたことで音が周囲に広く拡散する。B&Oが「ソーシャル」向けのスピーカーというように、50人程度のパーティーであれば十分な音量を取れるとしたほか、天井設置なども想定。さらに360度の音を取れるマイクも装備しており、机上、天井、そしてバッグにつりさげての持ち出し用途など幅広い使いこなしが可能だ。

円形の上部は広いサウンドスペースを実現

底部は樹脂製。マットな質感がある

 360度全方位に音を広げる技術を同社は「True360オムニディレクショナルサウンド」と呼ぶ。スピーカーは、直径3.5インチ(ネオジウム磁石)仕様の新開発アルミコーンユニットを1つ、3/4インチのシルクドームの2ウェイ構成(密閉型)。これを30WのD級アンプを2基でドライブする。再生周波数特性は60Hz~24kHz。

革製のストラップは特徴のひとつだ

 内蔵マイクでのハンドフリー通話にも対応する。本体サイズは直径133mm×高さ48mm。重量は約600g。容量2200mAhのリチウムイオン電池を搭載し、最大24時間のワイヤレス再生が可能。1昼夜の連続再生ができるとする。

デザイナーのセシリエ・マンツ氏も来日

 なお、A1のデザインを担当した、デンマークを代表するインダストリアルデザイナー・セシリエ・マンツさんも登壇。A1のデザインについて語った。マンツさんは、家具、ジュエリー、照明器具、彫刻などを手掛けており、作品のひとつ「Mikadoテーブル」は、MOMAデザイン・コレクションにも収蔵されているそうだ。

 B&O PLAY向けには「Beoplay A2」 (2014)、「Beolit 15」 (2015) をデザインしている。

Beoplay A1のデザイナー、セシリエ・マンツ氏も来日

 A1のデザインに関しては樹脂と金属部分の合わせに苦労したという。インスピレーションがどこからわくかという質問には、「考えて何が必要な機能を吟味し、スケッチを重ね、プロトタイプを作り続ける。努力が必要だ」と答えた。またデザインで一番難しいのは「選択すること」と答えた。ゼロから有にしていくために、選択し道筋を決めていくことが求められるが、考えたもののうち60%は市場に現実化できていないとした。

 また製品のデザインでは「ストーリーを重視している」と言う。初めて手掛けたBeoplay A2では苦心の末ハンドルをつけたがこれは、ポータブルスピーカーに求められる、自由であることやポータビリティーの高さと同時に、プラスチックとB&O製品で伝統的に用いられているアルミ、そしてレザーという異なる素材を組み合わせるという以降の製品のベースを作れたという。

 本体サイズについては大きめだが、これはポケットに入れるのとは違うストーリーを想定しているためだとする。これはゆったりとしたベースの再現や音の良さを得るため。また50人ぐらいのパーティーに耐えうる音量が出せるとした。一方でA1はB&Oのテクノロジーを最小サイズで実現できる製品だとも語った。

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