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T教授の「戦略的衝動買い」 第386回

家中の電波時計の時刻が合う! NTP対応時計を衝動買い

2016年07月06日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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部屋中の電波時計の時刻が合うようになった!

現在の日本標準時の表示(HH:MM:SS)と世界標準時からの時差(+9HR)を表示したモード

現在の日本標準時の表示(HH:MM:SS)と世界標準時からの時差(+9HR)を表示したモード

 パソコンからの設定項目にあったように、NTP対応時計は、インターネットから受け取った正確な時刻を、周囲にある電波時計が読み取り可能な40kHzか60kHzか、いずれかの電波に変換して、最大で10mの距離まで発信することができるハードウェアだ。

 それゆえ、10m以内にある電波時計は、いつでも正確な電波を拾ってみずから時刻を正確に修正することが可能となる。

カシオの「MR-G」電波腕時計と見事に合っている。以前は、運がいいと電波を拾う程度だったが100%確実に拾うようになった

カシオの「MR-G」電波腕時計と見事に合っている。以前は、運がいいと電波を拾う程度だったが100%確実に拾うようになった

 デイトレーダーなどが、広い部屋で複数の壁掛け電波時計を使用して、時差の異なる各国の取引所の正確な時刻を表示したい要求があるなら、1m以上の間隔に設置した複数の電波時計のそれぞれの1m以内に、世界標準時との誤差を個別に設定した複数のNTP対応時計を設置すれば、理論的には完璧な世界時計が実現できる。

 その場合、パソコンやスマホ経由なら、前述のTime Configurationの設定に入り「時差設定」をそれぞれの国に合わせて設定し、電波時計の対応度や使用場所によって、送信周波数を40kHzか60kHzに設定、送信出力をミニマムの「1」に設定すれば可能だろう。

 1m以内の電波時計に対してのみ、設定された時差を考慮した正確な時刻を電波で送ってくれるはずだ。

 また、本来の使用方法とは多少ずれるが、NTP対応時計に正確なインターネット時計としての機能だけが必要で、電波を出す必要がまったくなければ、同じく送信出力を「0」とすれば電波出力を停止することができる。

 同様の設定は、同一ネットワーク内にあるパソコンやスマホ経由でなくても、電波のオン/オフをはじめ飛距離の設定、国際標準時との時差の設定など、すべての操作を本体のボタンの操作で可能だ。

電波時計使いは絶対に欲しくなるハードウェア

60kHzと40kHzをスイッチで切り替える安価な古いタイプの電波置時計

60kHzと40kHzをスイッチで切り替える安価な古いタイプの電波置時計

 昨今販売されているほとんどの電波時計は、自動で40kHzと60kHzを選択して調整する。しかし、一部の古い電波時計などでは、ユーザーがそのいずれかをスライドスイッチなどで設定する必要のあるものもある。

 必要なものにはこれらの調整を行ない、筆者宅では、このNTP対応時計を導入後、家中の20台を越すすべての電波時計が、秒レベルで気持ちいいくらい同じ時刻を示すようになった。

今までなるべく見ないようにしていた自室正面の電波時計がメインの時計に返り咲いた。元々安価な商品なので、1日に1秒くらいは狂っていたが、同じ状況でも、毎日後以前6時にはせっせと時刻合わせをして、深夜までは秒差もゼロになった

今までなるべく見ないようにしていた自室正面の電波時計がメインの時計に返り咲いた。元々安価な商品なので、1日に1秒くらいは狂っていたが、同じ状況でも、毎日後以前6時にはせっせと時刻合わせをして、深夜までは秒差もゼロになった

NTP対応時計を導入後、我が家の電波時計は20数台、すべて完璧な日本標準時を表示するようになった。これは凄い変化だ

NTP対応時計を導入後、我が家の電波時計は20数台、すべて完璧な日本標準時を表示するようになった。これは凄い変化だ

 なお、時差設定が-12時間~+14時間の1時間範囲なので、時差に60分以内の短い単位を取り込んでいるテヘランや北朝鮮、ネパールなどの国には対応できない仕様だ。

 不要な人には人生を通して不必要な機器であり、しかし、欲しい人には何をさておいても絶対に欲しいハードウェアである「電波時計送信機能付き NTP対応時計」は筆者にとって久しぶりに興奮するハードウエアであった。

 姉妹機には価格が少し安くて限定した機能が必要な場合に便利そうな、電波の飛距離が1mのモノ(P18-NTP)もあるが、筆者のようにミーハーで家中の電波時計を問答無用に合わせたいなら、悩むことなく「Long Range」の文字が心強い飛距離10mの当製品(P18-NTPLR)だろう。

 もはや電波の来そうな場所を探して、電波時計を持って家中を歩きまわる時代は終わった。今日からは自宅や自室に電波塔を立ててしまえばすべては解決なのだ。

T教授

今回の衝動買い

アイテム:電波時計送信機能付き NTP対応時計

価格:共立エレショップにて1万9440で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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