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Android 6.0アップデートの強化ポイントを探る ― 第3回

Android 6.0でスマホの処理能力がアップ? 5.1との性能差を探る

2016年05月04日 10時00分更新

文● 島徹 編集●南田ゴウ

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ドコモの「Xperia Z5 Premium」を2台用意し、一方をAndroid 6.0にアップデートして性能差を検証した

 今回は、ドコモの「Xperia Z5 Premium」をAndroid 6.0(開発コードMarshmallow)にアップデートした端末と未アップデート(Android 5.1)の端末を用意して、アップデートで処理性能が上がるのか、ストレージ容量や動作する機能がどう変わったか、microSDカードの扱いなどについてチェックしていく。

Android 6.0化でXperia Z5 Premiumが高速になる

 ドコモの「Xperia Z5シリーズ」にAndroid 6.0アップデートが配信されると、SNSや掲示板では処理性能が向上したといった内容の記述がいくつか見受けられた。実際に処理性能は上がっているのだろうか。各種ベンチマークからみていこう。

 まず、メジャーな総合性能ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」で「Xperia Z5 Premium」の処理性能を計測した。計測はアップデート前のAndroid 5.1と、アップデート後のAndroid 6.0の両方で実施。それぞれ3回平均のスコアを掲載している。

3回計測のうち、それぞれの中間スコア。左がAndroid 5.1、右がAndroid 6.0でのスコア
AnTuTu Benchmarkのベンチ結果

 総合スコアを比較すると、Android 6.0のほうが12%ほど向上している。だが、スコアの内訳をよく見るとスコアの変化は3Dスコアの変化によるもので、CPUやRAMのスコアはほとんど変わらない。

 UXスコアが7%ほど伸びているのは、Android 6.0へのアップデートでアプリの実行に必要なランタイム「ART」の処理効率が改善されたことが影響したものと見られる。

 3Dスコアについて話を戻そう。「AnTuTu Benchmark」はv6以降、スマホのGPUが3DグラフィックスAPIの「OpenGL ES 3.1」にどれだけ最適化されているかでスコアに極端な差が出る。

 ただし、スマホ向けの3Dグラフィックスを多用するアプリは、今でも対応機種数の多さなどから「OpenGL ES 2.0」を採用したものも多い。そこで、「3DMark」でOpenGL ES 3.1のテストと、OpenGL ES 2.0のテストの両方を比較してみた。

3Dmarkのベンチ結果

 結果、OpenGL ES 3.1を利用した3Dグラフィックアプリは、Android 6.0にアップデートした「Xperia Z5 Premium」のほうが高速に動作する可能性がある。一方、従来のOpenGL ES 2.0を採用したアプリでは、そこまで処理性能に違いは見られない。

 まとめると、「Xperia Z5 Premium」をAndroid 6.0にアップデートすることで、一般的なアプリは7%ほど高速になる可能性がある。3Dグラフィックスについては、Android 6.0にアップデートしたほうが、今後増えるであろうOpenGL ES 3.1を採用した3Dグラフィックアプリが快適に動く可能性が高い。処理性能の面で考えると、Xperia Z5 Premiumは可能ならばAndroid 6.0にアップデートしたほうがいい。

ストレージ容量はほぼ変化無し、安心してアップデートできる

 OSアップデート後のストレージ容量だが、もとのAndroid 5.1とAndroid 6.0で、本体初期化直後のストレージ容量を比較したところ、いずれも空き容量は約20GBでほぼ違いはない。

Xperia Z5 Premiumの初期ストレージ容量を比較。左がAndroid 6.0、右がAndroid 5.1

 メモリーも本体初期化直後の数値を比較した。「Xperia Z5 Premium」は3GBのメモリー(RAM)を搭載しており、Android 6.0は1.7GB、Andoid 5.1では1.4GBを消費している。ただし、Android 6.0のメモリー使用量は3時間平均で表示されているので、直接比較するのは難しい。どちらにせよ1GB以上メモリーが空いているので、動作に支障が出ることはないだろう。

Xperia Z5 Premiumの初期化直後のメモリー容量を比較。左がAndroid 6.0、右がAndroid 5.1

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