日本HPは4月6日、携帯可能なA4ビジネスインクジェットプリンターの新モデル「HP OfficeJet 200 Mobile」を発表した。直販サイトHP Directplusでの価格は2万4800円(税抜)。発売は5月下旬。
海外ではADFとラインスキャナーを備えた複合機(OfficeJet 250 Mobile AiO)も発表されているが、こちらの国内投入については検討中だという。
2kgちょいで持ち運べるプリンター
小型化し、印刷速度が2倍となるなど携帯性/性能の両面が進化した。バッテリーはオプションだが、従来の製品の外に張り出す形から本体に収納できる形となった。フル充電の状態で最大500枚の印刷が可能。他社製品が100枚程度にとどまることを考えると長いと言える。またバッテリーは90分の急速充電に対応するほか、緊急時にはモバイルバッテリーからの充電にも対応する。カラーインクがなくなった場合でも黒インクだけで印刷できるインクバックアップ機能もふくめて外出先での緊急時に強い設計だ。
2型のモノクロディスプレーを備える。解像度はモノクロ最大1200×1200dpi、カラー最大4800×1200dpi。インクカートリッジはHP62シリーズを使用。モノクロ600枚、カラー415枚の印刷が可能。印刷速度はモノクロ毎分10枚、カラー毎分7枚となる。
従来機種(OfficeJet 100 MobileやOfficeJet 150 Mobile)との比較では、印刷速度の向上、インク容量のアップなどに加えて、Wi-Fi接続に標準で対応できる点がある。これによりWi-Fi Direct印刷やAirPrintといった機能を利用できるようになった。このため、HP ePrint、AirPrint Android-in-OS、Google Cloud Printなど、スマートフォンなどから直接ネットワーク経由で印刷できる機能を豊富にサポートできる。
本体サイズは幅364×奥行き186×高さ69mmで、重量は約2.1㎏(バッテリー搭載時は約2.2㎏)。
少人数使用に適したインクジェット
合わせて「HP OfficeJet Pro 8210」と「HP OfficeJet Pro 8730」を発表した。「HP OfficeJet Pro 8100/8620」の後継機種で、5月下旬発売。HP Directplusでの価格は2万4800円(税抜)。発売は5月下旬。価格は8730が3万9800円(税別)と8210が1万9000円(税別)。
上位の8730は4.3型のカラータッチスクリーン、8210は2型のモノクロディスプレーを搭載する。また8730は“Face down”排紙と呼ばれる機能を装備する。
HP OfficeJet Pro 8730は、1ヵ月の印刷枚数が250~2000枚程度のSMBやSOHO向けビジネスインクジェット複合機。PCL5、PCL6、PostScript 3をサポートすることで対応プリンター言語を拡充し、Universal Print Driverに対応。個別にドライバーをインストールせず、他のHP製プリンターと共存できるという。
毎分最大20枚のカラー印刷と24枚のモノクロ印刷に対応。ワンパス両面ADF(50枚)による高速なスキャンに加え、印刷面を下側にして出力する“フェイスダウン排紙”によって、オフィスで共有利用時などで、印刷後、紙を取りに行く間に印刷面が見えてしまうということを防げるという。本体サイズは幅499.5×奥行き530×高さ327mm。重量は15.2㎏。
一方、HP OfficeJet Pro 8210は、価格を抑えつつも、両面印刷やWi-Fi対応など必要な機能は装備。1~5名で共有するプリンターとして最適としている。印刷速度は毎分最大18枚のカラー印刷と22枚のモノクロ印刷に対応。本体サイズは幅498×奥行き419×高さ204mmで、重量は8.2Kg。