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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第74回

強力な手ぶれ補正のオリンパス「OM-D E-M5 Mark II」がとても面白かった

2015年07月15日 16時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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OM-D E-M5 Mark IIと3ヵ月を過ごしてきました。Appleの開発者会議WWDC15の取材などの仕事で、また普段の写真撮影などにも使ってきて、スマホ偏重になりがちだった筆者にとっては、ちょうど良いカメラだという印象です

 米国西海岸、北カリフォルニアでも夏らしい日が続いています。気温こそ25度を超えないものの、強い日差しが照りつけるようになりました。とはいえ、日中も涼しい風が吹き続けていて、日陰は半袖だとやや冷えそう。そして夜になると、1枚羽織るとちょうど良い、そんな天気です。

 それゆえに、海水浴ができるような夏ではない反面、夜はしっかりと休めるため、夏バテしにくいのではないかと思います。夏休みのサンフランシスコは避暑も兼ねて、結構おすすめです。が、筆者は来週は東京に出張です。さて、今回は短く、カメラの話題に。

バークレーの近所で大行列ができるピザ屋

オリンパス OM-D E-M5 Mark IIと過ごした3ヵ月

 レビュー原稿などに関連して、オリンパスさんから、マイクロフォーサーズの上位にあたるOM-Dシリーズの最新版「E-M5 Mark II」をお借りして3ヵ月間を過ごしてきました。

 東京でのApple Watchの発売、上田や安曇野などの長野県内での取材、そしてサンフランシスコに帰ってきて、テクノロジー企業の取材、Appleの開発者会議WWDC15などのイベント取材、カフェの取材、プライベートで果樹園に行くなど、首から提げて過ごす時間を経験してきました。

WWDC15で壇上に立つTim Cook氏

 E-M5 Mark IIは有効画素数1605万画素のレンズ交換式マイクロフォーサーズカメラです。筆者が使っている「E-PL3」が属するPEN Liteシリーズよりも上位に位置する、OM-Dシリーズの中堅を担うセカンドモデルというプロフィールです。

 2つのダイアル、カスタマイズ可能な6つのボタン、回転する液晶画面、そしてビューファインダーと、E-PL3にはない、これまでのカメラ的な仕様と角張って黒い無骨なデザイン。グリップがせり出していて、コンパクトさと握りやすさを両立してくれています。

 このカメラを使って驚いたのは、イチオシの機能ともなっている強力な手ぶれ補正機能。5軸手ぶれ補正を採用しており、ソフトなタッチのシャッターボタンを半押しすると、それまで揺れていた世界がピタっと止まるような感覚です。

 愛用しているオリンパスの45mm/f1.8のレンズでも、100mm以上の望遠でも、とにかくピタっと止まります。動画撮影中もその威力を遺憾なく発揮してくれて、今までのミスショットは何だったんだろう、という気分になります。

 この手ぶれ補正と被写体を追随してくれるコンテニュアスAFの組み合わせは、ビデオだけでなく静止画でも、活用できました。

システム全体をコンパクトにまとめられる

 筆者はカメラは専門ではないのですが、仕事柄、写真を自分で撮らなければならない機会も少なくありません。また、うまくなりたいと思っているクチです。

 この仕事を始めるときの筆者は、学生時代の2004年頃、先輩のすすめでニコン「D70」でカメラを一揃いで買いました。その後ニコンのカメラはD90で一度買い換えて、大事に使っています。壊れるものでもないですし。

 一方、2011年、ちょうど米国に引っ越してくる直前に、オリンパスのマイクロフォーサーズカメラ「PEN Lite E-PL3」を手に入れました。コンパクトながら、レンズが交換できるカメラ。その後、意外と長くこのモデルが販売され、後にダブルズームキットでもう1台買い足しています。

バークレーは街路樹も大きく、ダイナミックです。ホプキンス通りは、道幅が広く緩やかに下っていく、昼下がりには最高の散歩道

 また、レンズは単焦点2本を多用しています。パナソニックの20mm/f1.7と、オリンパスの45mm/f1.8。2本とも手頃で明るいレンズです。マイクロフォーサーズの場合、焦点距離は2倍になるため、それぞれ標準レンズとポートレートレンズ、という使い分けをしていました。

 ニコンD70からD90に買い換えた理由はビデオが撮れるから、というものでしたが、D90のビデオは1280×720ピクセル止まり。D90にE-PL3を買い足した理由の1つにも、ビデオ性能が向上することがありました。写真中心ではありますが、だんだんビデオ撮影を重視しながら機種選びをし始めた感があります。

 E-PL3を手に入れると、予想どおりというべきか、やはりニコンよりも持ち歩く頻度は格段に上がりました。カメラ単体で比べると、これまで通りの一眼レフカメラのスタイルを踏襲しているD90は、シャッターボタン部分のグリップがあるため持ちやすく、より気軽に持ち運べる印象でした。

 交換レンズなどを考えると、圧倒的な軽さを実現するのがE-PL3です。本体に手ぶれ防止機構を備えているため、換算で300mmのズームに対応する40-150mm/f4-5.6は190g。ニコン用に持っているタムロンの望遠レンズ、70-300mm/f4-5.6が756gであることを考えると、その差は歴然です。

 もちろん、操作性や光学ファインダーやセンサーサイズやISOの上限など、カメラとしてD90が勝っている点はたくさんあります。ただ、この重さと反比例する持ち運び頻度は、筆者にとっては重要な要素でした。

 ただ、飛行機での移動が多いこともあり、レンズを何本か持っても軽くてコンパクトに荷物に収まる点などから、オリンパスのカメラでもう少し本格的なシステムが組めたら、と思っていました。 その点で、OM-D E-M5 Mark IIは、そのニーズをきちんと満たしてくれる1台と言えます。

サンフランシスコの太平洋岸、オーシャンビーチ。コーヒーを持って浜辺を散歩するカップルの足並みの揃い方が印象的でした

(次ページでは、「最大の敵はやはりスマホのカメラ」)

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