ゲームマップの総数は“49”、社長の手腕が試される
「A列車で行こう9 Version4.0 マスターズ」を手に入れたら、まずはゲームモードで遊んでみよう。ゲームをインストールすると、収録マップの総数は49になる。このうち、「A列車で行こう9 Version3.0」までの収録マップは46。そして「A列車で行こう9 Version4.0 マスターズ」で追加されたマップがゲームモードに3つだ。
旧バージョンで作られたマップでも、新バージョンの機能は使える。たとえば、A列車で行こう9初代バージョンのマップに「A列車で行こう9 Version2.0」で追加された架線柱パーツを使ったり、「A列車で行こう9 Version3.0」で追加されたY字型分岐を使用できる。今まで「A列車で行こう9 Version3.0」で遊んでいた人も、「A列車で行こう9 Version4.0 マスターズ」の機能を使って新たな気持ちで楽しめるだろう。
列車を走らせ、ビルやレジャー施設を建築
ゲームの基本は、駅を設置し、線路で結び、車両を購入して列車を走らせること。駅で乗客が降りると、駅周辺に建物が発生して発展していく。駅の周辺が発展すると乗客が増える。鉄道会社の運賃収入が増えるし、増えた乗客が次の駅で降りると、その駅の周辺が発展していく。また、大手私鉄のようにバスも運行できる。これは列車の小規模版として街の発展に貢献する。
「列車を走らせたものの、なかなか発展しない」なんてときは、鉄道会社の子会社として、マンションや商業ビルなどを建設するといい。現実でも大手私鉄が沿線の住宅開発によって鉄道の乗客を増やしており、それと同じ状況をシミュレートしている。遊園地やホテル、温泉などのレジャー施設の建物もあるから、観光特急の似合う路線も建設できる。
ダイヤ設定、資材の循環でさらに発展させる
ふたつの駅で列車を往復するだけでも街は発展していくけれど、特急を走らせるなら、ダイヤ設定機能を使って、各駅停車を特急が追い越す場面を再現しよう。途中駅折り返し、通勤時間帯の増発、夜行列車、閑散時間帯に一部の列車を車庫に待避させるなど、鉄道ファンならではの列車運行を楽しめるのだ。
街の発展には、旅客だけではなく物資も必要になる。鉄道会社経営ゲームだから、貨物列車も活躍の場がある。工場付近の駅からコンテナを積み、目的地の駅で降ろす。このコンテナは建物を建設するための資材だ。道路ではトラックも運行できるから、貨物列車とトラックを組み合わせて、資材をまんべんなく循環させよう。
「マップコンストラクション」モードは景観パーツにこだわる
「A列車で行こう9 Version4.0 マスターズ」のマップコンストラクションには、「渓谷」「リアス式海岸」など8種類の地形テンプレートが用意されている。これらの地形を基本として、地形編集機能で山や平地、川や海などを造形していく。テンプレートのひとつはまっさらな平地となっており、オリジナル地形を作りたいときに便利だ。また「自動生成」機能を使うと、山・海・陸、地形の複雑度などの目標値を指定するだけで、ランダムにマップ全体の地形を作ってくれる。
線路や子会社の配置はゲームモードとほぼ同じ操作だ。ゲームモードと違って予算の制限はないから、納得できるまで設置や撤去を繰り返せる。また、密集する戸建て住宅、雑居ビル街、田畑、樹木など、ゲームモードでは設置できない建物もすべて設置できる。つまり、すべてのパーツを自由に使える。「Version3.0」や「Version4.0」では建物やアイテム類も増えたから、自宅の周辺を再現しても楽しい。
コンストラクションモードでも時間を進められる。オプションで自動発展を有効にすると、列車が走れば街が発展し、子会社以外の建物も建つ。つまり、経営要素のない箱庭モードとしても使えるというわけだ。鉄道会社の経営など気にせず、お気に入りの動く景色をずっと眺めたい、という楽しみ方もある。
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