2015年夏モデルは縦のラインを基調とする新デザインに
日本ヒューレット・パッカードは5月27日、2015年夏モデルを発表した。デスクトップPCは、ゲーミングPC「ENVY 750」、スタンダード・ミニタワー「Pavilion 550」、小型デスクトップ「Slimline 450」、23インチ一体型「Pavilion 23」が登場。すべて直販サイト「HP Directplus」で販売される“HP Directplusモデル”だ。
2015年夏モデルでは、デザインを一新。これまでのHP製デスクトップPCは、左右非対称で、スライドドアの搭載など横のラインを基調とした無骨なデザインだった。一方、新モデルでは筐体中央に光学式ドライブを縦に配置。左右対称で縦のラインを基調としたデザインとなった。
OSはWindows 8.1 UpdateもしくはWindows 8.1 Pro Update(ダウングレード権利用のWindows 7 Professional搭載モデルもあり)で、Windows 10に関する情報は今後公開となる見通しだ。
シルバー筐体になったゲーミングPC「ENVY 750」
ゲーミングPC「ENVY 750」シリーズは、Core i7-4790KおよびGeForce GTX 980、512GB SSDへの対応といった大作ゲームも楽しめるハイエンドなスペックはそのままに、デザインが生まれ変わった。
フロントパネルは無骨なブラックから、“インテリアになじむ、上質なデザイン”のシルバー調に変更。2基あった5インチベイを廃止し、分散していた吸気口を右側面に大型化して集約化することで、エアフローの最適化を図っている。
また、USB端子やメディアスロットなど頻繁に使うインターフェースをケースの上部に配置。床の上に置かれることの多いタワーPCの使い勝手に配慮したという。
ENVY 750のラインアップは、Windows 8.1搭載の「ENVY 750-080jp/CT」(9万6984円から)、Windows 7搭載の「ENVY 750-070jp/CT」(8万6184円から)の2モデル。HP Directplusでの発売開始は、5月27日。
ENVY 750シリーズの主なスペック | ||
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ENVY 750-080jp/CT | ENVY 750-070jp/CT | |
OS | Windows 8.1(Pro) | Windows 7 |
CPU | Core i5-4590/Core i7-4790/Core i7-4790K | |
メモリー | 4GB/8GB/16GB/32GB | |
グラフィックス | GeForce GTX 730/GTX 960/GTX 980 (ENVY 750-070jp/CTは「インテル HD グラフィックス」も選択可能) | |
ストレージ | HDD:1TB/2TB/3TB、SSD:256GB/512GB | |
最大ストレージ台数 | 3台(HP Directplusにて選択可能な台数) | |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ/Blu-rayディスクドライブ (ウルトラスリム) | |
拡張ドライブベイ | ウルトラスリム×1、3.5インチ×4 | |
電源容量 | 500W |
ミニタワー「Pavilion 550」は
SSD時代に合わせた筐体デザインに
ミニタワーPCの「Pavilion 550」は、机の上に置きたくなるデザインを追求。フロントパネルはシルバーになり、ドットパターン&メタルコーティングと相まって、インテリアに映えるスタイリッシュデザインを実現している
デザイン変更に伴い、拡張ドライブベイの構成も見直している。これまでは5インチベイ×1、3.5インチベイ×1だったが、2015年夏モデルでは、光学式ドライブ用のウルトラスリムベイ×1、3.5インチベイ×1、3.5/2.5インチ兼用ベイ×1に。これまではHDDもしくはSSDを1台のみ搭載可能だったが、HDD×2や、HDDとSSDを1台ずつ搭載する事も可能となった。
CPUはCore i3-4170、Core i5-4590、Core i7-4790を選択可能で、グラフィックスはCPU内蔵のインテル HD グラフィックスかAMD R7 240。ストレージは、500GB~3TB HDDもしくは512GB SSDを選べ、追加ストレージとして、1TB~3TBのHDDを追加できる。
HP Directplusでの発売開始は5月27日で、価格は6万4584円から。
Pavilion 550の主なスペック | ||
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OS | Windows 8.1 Upgrade/Windows 8.1 Pro Upgrade | |
CPU | Core i3-4170/Core i5-4590/Core i7-4790 | |
メモリー | 4GB/8GB/16GB | |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス/AMD R7 240 | |
ストレージ | HDD:500GB/1TB/2TB/3TB、SSD:512GB | |
追加ストレージ | なし/1TB/2TB/3TB HDD | |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ/Blu-rayディスクドライブ (ウルトラスリム) | |
拡張ドライブベイ | ウルトラスリム×1、3.5インチ×1、3.5/2.5インチ兼用×1 |
大容量ストレージや消費電力CPUを選択可能なスリムPC「Slimline 450」
Slimline 450は法人用途もターゲットとするスリム筐体のデスクトップPC。CPUとして低価格なCeleron G1840、ターボ・ブースト利用時の最大周波数が3.9GHzと高性能ながら消費電力(TDP)を抑えたCore i7-4790Tを用意する。メモリーは最大16GB(8GB×2)、ストレージは3TB HDDや512GB SSDを選択可能だ。
価格は5万3784円からで、発売開始は5月27日。
USB端子へのアクセスが容易な一体型「Pavilion 23」
一体型PC「Pavilion 23」は、23型のフルHD(1920×1080ドット)IPS液晶を採用。Blu-rayディスクドライブ(上位モデル)、「BANG & OLUFSEN」のB&O Playデュアルスピーカーを搭載しており、BDコンテンツなどのハイビジョン画質の映像を高いクオリティーで楽しめる。
前面はベゼルのないフラットガラスパネルの採用により、スッキリとした印象を実現。ドットパターンとパールコーティングにより、落ち着きのある上質感を演出している。
また、他メーカーの一体型PCはインターフェースを背面だけに搭載する製品もあるが、Pavilion 23は底面部にもUSB端子やメディアリーダー、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートを搭載。背面を手探りせずに、デバイスやSDカードの抜き差しを行なえる。
ラインナップは、「Pavilion 23-q060jp スタンダードモデル」と上位モデル「Pavilion 23-q080jp パフォーマンスモデル」を用意。どちらも、CPUはCore i5-4460T(1.9GHz)で、ストレージは1TB HDD、OSはWindows 8.1 Upgrade。Pavilion 23-q060jp スタンダードモデルは、メモリーが4GBで、光学式ドライブがDVDスーパーマルチドライブ。Pavilion 23-q080jp パフォーマンスモデルは、8GBメモリー、Blu-rayディスクドライブとなる。
価格は、Pavilion 23-q060jp スタンダードモデルが7万5384円から、Pavilion 23-q080jp パフォーマンスモデルが8万6184円から。発売開始は6月中旬からとなっている。