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東京都ビジネスコンテスト、アフリカ救う「富山の置き薬」に最優秀賞:TOKYO STARTUP GATEWAY 2014

2014年11月17日 17時00分更新

盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 東京都主催のビジネスプランコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY 2014」決勝戦が16日に開催された。448人から選抜された10人のファイナリストがアイデアを披露。「置き薬」システムでアフリカを支援する事業プランを提案した、町井恵理さん(=写真前方中央)が最優秀賞に選ばれた。

 町井さんには正賞のトロフィーと副賞100万円が贈呈された。審査員は日本テクノロジーベンチャーパートナーズ 村口和孝代表、イデアインターナショナル創業者 橋本雅治氏、フローレンス 駒崎弘樹 代表理事、LINE代表取締役 森川亮社長、「日経Woman」野村浩子元編集長。

 町井さんのアイデアは、医療費が高い、病院までが遠い、待ち時間が長い、偽薬が出回っている──といったアフリカの医療問題を、日本に江戸時代から伝わる置き薬システムを導入して解決するもの。

 インフラが未整備、大家族、国民皆保険制度がないなど「富山の薬売り」が重宝された背景が、現在のアフリカに似ていると考えた。薬の盗難防止のため、村長のような権威者に薬箱を管理してもらう。

 事業を考えたきっかけは、町井さん自身がアフリカに滞在した際、ある病気の子供を助けられなかった体験から。継続的な支援ができる方法を整えなければならないという使命に駆られた。

 審査員の野村浩子氏は、受賞理由を「目線の高さ、志の高さが素晴らしい。日本の若者は内向きだなんて誰が言った、というくらい素晴らしかった」と語った。

 「『日経ウーマン』で女性起業家を20年以上見てきた目線からすると、女性起業家の新世代が誕生したという印象。第一世代は女性ならではの視点でビジネスを始めた世代。第二世代はコンサルや総合職でみっちりやってきた世代。第三世代は自分自身が体験してきた問題からではなく(社会的な)問題意識から起業している。若手の起業家ならではの発想で、嬉しく頼もしく思っている」(同)

 受賞した町井さんは「いろんなコンテストにプランを出してきたが、アフリカの話なんて本当に実現できるのかとずっと言われてきた。メンバーもゼロから始め、やるという人が1人、また1人と増えていく、とても小さなスタートだった」と語り、これをきっかけに事業を本格的にスタートさせていきたいと涙まじりに話していた。

 東京都産業労働局 山本 隆局長は、「さらに事業プランをブラッシュアップしてもらうと思うが、乗り越えなければならない課題や壁が出てくるはず。東京都としてできる限りのサポートをしていきたい」と述べるとともに、2020年の東京オリンピックまでに東京をより明るい街にしてほしいと若い起業家たちに期待を寄せていた。


(ファイナリストの新規事業アイデアは「週アスPLUS」で掲載予定。企画の参考になるものばかりです)


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