格安データ通信SIMのまとめをお届けしている本記事。先週の話題は楽天。ZenFone 5とのセットで格安スマホに本格参戦したほか、データ通信専用SIMでも通信量を増量。もう1つの注目はU-mobileの通信量制限無しの「LTE使い放題プラン」だ。
楽天グループのフュージョンが格安スマホに本格参入
データ専用SIMも月972円のプランを月2GBに
まず1つめの話題は楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズが提供している「楽天ブロードバンド データSIM」。
11月から、月972円で利用できる「エントリープラス」を従来の月1GBから月2.1GB、月1811円の「ライトプラス」を月3GBから月5GBにそれぞれ増量した。この月間通信量および、3日間でそれぞれ400MB/800MBの超過時は最大300kbpsに速度制限される。なお、現在はキャンペーン中につき初期費用も無料となっている。
同社は音声通話付きSIMとSIMフリースマホの組み合わせによる「楽天モバイル」も先週発表している(関連記事)。音声通話付きSIMは高速通信で利用できる通信量が0GB/2.1GB/4GB/7GB(超過時はいずれも200kbps)で4種類あり、それぞれ月1250円/1600円/2150円/2960円(いずれも税抜)。
セットで用意されるSIMフリースマホはASUS「ZenFone 5」(8GBモデル)で価格は2万6400円(税抜)。さらに楽天スーパーポイントが1500ポイント付与される。
BB.excite、月939円で2GB、月1555円で4GBの
2つのコースが追加される
エキサイトが提供する「BB.exciteモバイルLTE」は、月2GBの高速通信で月939円、月4GBで月1555円という2つのコースを追加した(ともにSIMは1枚)。この通信量を超過した場合は最大200kbpsに制限される。また、11月30日までは初期費用が2160円に割引される。
格安SIMなのに使い放題!?
「U-mobile」が新プランを提供
格安SIMの人気の一角「U-mobile」が注目のサービスを追加してきた。U-mobileは次ページの表にも記載している「1GBプラン」「3GBプラン」が比較的お手頃だが、さらに「LTE使い放題プラン」を追加した。名前どおりに通信量の制限は無く、しかも料金は月2678円だ(「5GBプラン」「7GBプラン」は「LTE使い放題プラン」に統合)。
ドコモMVNOで通信量制限無しのSIMとしては、NTTぷららの「ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン」(月2980円)があり(関連記事)、こちらは速度上限が3Mbpsと明示されている。
U-mobileの「LTE使い放題プラン」は、「一定期間継続的に大量のデータを送受信するなど、帯域を占有し他のユーザの利用品質に影響を与えるような利用方法をされた場合には、通信制限をかけさせていただく場合がございます」「お客様の端末環境含む通信設備やネットワークの混雑状況等により、規格上の最大速度に対して実効速度が著しく低下することがあります」といった但し書きもあるが、明示的な速度の記述は見られない。
MVNOのSIMの場合、明示的な制限が無い状態でもサービスによって実効速度に違いがあって、判断が難しいのだが、注目のサービスであることは間違いないだろう。
(次ページでは、「格安データ通信SIMの詳細比較表」)