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その名も「AW01 PREMIUM AGRICULTURAL WEAR」

ヤンマーの新農業着がまるでSFコスチュームかブランド服!

2013年07月29日 20時04分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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滝沢直己氏がデザインを担当した「AW01 PREMIUM AGRICULTURAL WEAR」。左から「アグリカルチャースーツ」「ジャンプスーツ」「サロペット」

 先日、100周年を機に「YANMAR PREMIUM BRAND PROJECT」を始動させたヤンマー。前回の記事では追従走行が可能な未来のトラクターを紹介したが、ほかにもいくつかのコンセプトデザインを公開している。

 ハイネックや大きめのジッパーなど、トレンドを取り入れたデザインが印象的な作業着は、名を「AW01 PREMIUM AGRICULTURAL WEAR」という。

 デザインは滝沢直己氏が担当。滝沢氏はISSEI MIYAKEのディレクターを務めていたことでも知られる人物だ。「アグリカルチャーウェア」の頭文字と思われる英字の後ろにナンバリング、モデル名という名称の付け方は、まるでファッションブランドのよう。

発表会の様子。ファッションショーか? と思ってしまう

 始まりは「かっこいい農業ウェアをつくろう!」という言葉だったという。「どのような姿勢・動きが多いのか?」「どのような機能が必要か?」「現在の作業着に対する不満は?」「どんな色が着たいか?」といったことを農業従事者へ訊き回り、徐々にデザインを完成させていったとのこと。

 素材、カッティングにこだわっただけでなく、膝の部分にウレタン製パッドを入れたり、用便の際に脱衣しなくても済むように大きなファスナーを設けたりといった工夫が盛り込まれた。止水ファスナーの中にスマートフォンを収納できる透明なポケットをそなえた点など、何かに気付かされる思いだ。

農作業を快適にする工夫が随所に盛り込まれた。「これが農業ウェアだ!」と言われている気分

 従来の作業着といえば、実用性を重視するあまり、服としてのデザイン性は考慮されていないものがほとんどだったのではないか。AW01 PREMIUM AGRICULTURAL WEARは、高い実用性がデザイン性に直結している「農業ウェア」だ。必要にせまられて生まれた格好よさは、ジーンズや軍服にも通ずるところがある。

 どこかSFやゲームの世界にも登場しそうな趣のAW01 PREMIUM AGRICULTURAL WEARを着て、無人追従システム搭載のトラクターに乗る。それはまさに未来と言えるだろう。

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