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レースフォトグラファー体験講座体験レポ

【RQあり】レースカーとレースクイーンが撮れる撮影講座に参加

2012年09月01日 14時00分更新

文● 林 佑樹

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今年もレースフォトグラファー体験講座で流し撮り

 昨年、約10年振りに参加してきた鈴鹿サーキットが開催する「レースフォトグラファー体験講座」(関連記事)。今年も参加してきたので、予選日の一般エリアレポに引き続き、今回はカメラマンエリアからのレポートをお送りしよう。「レースフォトグラファー体験講座」は、鈴鹿サーキットとキヤノンマーケティングジャパンのコラボレーションによる体験講座で、プレスと同じコースサイドでの撮影をガチで楽しめるというもの。プロカメラマンからのアドバイスを受けられるほか、キヤノン製カメラのボディー・レンズの貸し出しもある。

こんなゼッケンを見かけたことはないだろうか。装備している人が、レースフォトグラファー体験講座参加者たちだ!!

 貸し出し製品はハイエンド。ボディーでいえば「EOS-1D X」や「EOS 5D MarkⅢ」、「EOS 7D」、レンズは白色のごっついのばかりで新型サンニッパこと「EF300mm F2.8L IS II USM」や「EF600mm F4L IS II USM」、「EF800mm F5.6L IS USM」などが用意されている。いずれもじっくりと触って試すチャンスの少ない製品ばかりだが、キヤノンマーケティングジャパンには実際に酷使して、購入計画に役立ててほしいという意図がある。

 今回であれば、新型サンニッパがそうで、軽量化と重心位置の見直しもあり、だいぶ使いやすくなっていた。とくに重心位置についてはしばらく使わないとわからない部分なので、こういった点がかなりおいしい。文字による評価ではなく、実際に長く使うことを前提に自分で確認できるのだ。ちなみに、キヤノン製品を持っていなくても参加できるから安心してほしい。筆者はα77だったわけだし、昨年はα900だったし。

 「レース写真をはじめてみたいけど、機材がない」という人でも、プロカメラマンや講座参加者からのアドバイスを受けながら、レース撮影に臨める。そのときにあると便利なのは一脚だろうか。ベテラン兵士ばかりじゃねーのと思ってしまうが、実際にはインターネットで知って来てみたという人も多い。講座自体も敷居が高いということもなく、アットホームな感じなので、楽しく真剣に撮影できる。

コースサイドで撮影できるのが魅力の体験講座。白バズーカも借りられるため、買う前の検討にピッタリだコースサイドはターマックにとっても近い。どれくらいかというと、iPhone 4Sで撮影したものが、その近さがわかるハズ
レースフォトグラファー体験講座のウェブサイトで詳細を確認できる

 さて気になる料金だが、SUZUKA GT サマースペシャルは5万1500円。上記内容に加えて、チケットにパドックパス、鈴鹿サーキットホテルの宿泊料金込みなので「高いが安い」に属する。宿泊のために亀山や松阪にまで移動しなくていいのは、体力的な面でもかなりオトク。編集スエオカなどは亀山のホテルだったので「ギリギリまで寝ていられるなんて! ぐぬぬ」と羨ましがっていた。あと、園内にある天然温泉クアガーデンに無料で入れるのが、筆者的には超Goodだ。

 なお、2012年度の体験講座は、今後のスケジュールだと10月27~28日のMFJ-GP(SUPER BIKE)と、11月3~4日のフォーミュラ・ニッポンになっているので、参加を考えている人は公式サイトをチェックしよう。

決勝撮影はデグナーからスタート

 決勝前日の夜にはカメラマンブリーフィングがある。どちらかというと懇親会に近く、当日の移動ルートを決めたら、あとはまったりと話すというもの。新規参加者はここでプロカメラマンから撮り方の基本や、コースサイド撮影時の注意事項などのレクチャーがある。流し撮りの基本や、両目を開いてファインダーを見る、といったことがメインだ。実際の作例を見ながら教えてもらえるのもいい。筆者はお酒を飲みつつ、撮影の話ばっかりしていた。あと、知り合いがいつの間にか鈴鹿のオフィシャルになっていたのでその話を聞いてみたり。

鈴鹿サーキット全体のマップからすると、デグナーはほぼ中央にある。また観戦席から見えにくいところにあるため、TVでのみ見ることが多い場所でもある。立体交差前といったほうがピンとくる人もいるだろう

 体験講座は、基本的に午前中のフリー走行からサーキット内を練り歩くのだが、今回は4年ぶりの1000kmで、12時30分~18時30分までレースが続くため、ブリーフィング前に午前中はだらだらしたいな~、集合時間が朝7時30分だから準備も考えると6時30分起床だな~とか思っていたら、講師・鈴木雅雄先生から「今回は1000kmだし、午前のフリー走行は行かないで、お昼からにしようか!」とブリーフィング開口一番。そして全会一致。講座の雰囲気がよくわかる流れだが、だいたいこんな感じである。

 また、丸1日炎天下で撮影すると、後半にバテるのは確実なのでコンディション的な意味でもお昼からになったと思う。聞けば、鈴鹿8時間耐久レース時の体験講座ではダウンする人がいたとのことで、そういったトラブル回避の目的もあったのだろう。

 ブリーフィングの結果、撮影場所はデグナーカーブとサービスロード、シケイン・最終コーナーの順になった。サービスロードとは、S字から逆バンク間のことで、舗装されたルートが用意されている。

コースアウトが怖いデグナーカーブ
やっぱりレースは光学ファインダーがベター

 デグナーカーブは、2輪・4輪問わずコースアウトが多い。撮影ゾーンを見てみると、ブレーキングを迷ってコースアウトしやすい、ひとつ目のカーブの正面はいいとして、下記画像の通り、ふたつ目のカーブ周辺はとても物騒でタイヤバリアも分厚くなっている。グラベルが広いにしても、4輪は盛大に慣性でぶっ飛んでくることに加えて、危険なところは逃げ場が少ないため、ローリングスタートから3周は立ち入らないことになった。このあたり、プレスゾーンにいるなぁとプレスながら実感するところだ。なお、筆者は車両全体よりも切り抜いて撮るのが大好きなため、全体が写っているカットは少なめだ。

これは筆者が撮影した順で番号を振ったもの。赤線で囲んだ部分が、車両が突っ込んでくる率の高いところ。Googleマップでもわかる通り、タイヤバリアが分厚い

 初めて訪れた場所なので撮影ポイントは手探り状態だった。決勝の写真は遊ぼうと決めていたので、深く考えずに直感優先にしたが、強敵はα77のEVFだった。光学ファインダーとは異なり、微妙な遅延があるため、観戦席からの撮影はどうにかなったが、スピードもあり距離も近いプレスゾーンでは、遅延から逆算してのアクションになり、いろいろ大変だった。とくにスローシャッターは厳しく、成功率がグンと落ちた。あと、NDフィルターがなくて低速にしにくかったのもあるが。といっても途中からは慣れてきたので、できなくもないといった具合だ。ソニーさんへ、α900の後継機はやっぱり光学ファインダーでお願いします。

デグナーへは、正面ゲートから出ている西ストレートゲート行きシャトルバスを利用。片道3kmくらいの苦行が無くなり、体力的に余裕が生まれた。にしても、白バズーカばっかりだ筆者の装備はα77+70-200Gに1.4のテレコン。予選時の装備に変わりなし
F1のときくらいしか開かない扉を開けてもらってデグナーへカーブ1本目ほぼ正面。観覧車が見えていい感じ!
立体交差側の写真。あれこれ写真が撮れそうなところだ中腹部にはU字ブロックの足場が散点していたので活用しまくりだった
立体交差間近まで斜面を登ってみたところ。低速シャッターで縦に流し撮りすると楽しそう立体交差脇斜面は、けっこうな人気スポットだった

 またEVFでの撮影で気になったのは、自動で行なわれる露出補正だ。撮影設定とは異なる絵面になるため、「こんな設定だっけ?」と混乱することが多かった。太陽光下ではとくに問題なかったが、暗いところだと暗所を持ち上げるため、意識していないと判断を迷うほどだった。その結果、撮影後にプレビューを確認する回数が増えて、ちょっとコースサイドだと怖かった(確認している間に、車両が突っ込んでくる可能性がつきまとうため)。

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