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オンライン地図業界の変動とGoogle Maps

アップル参戦! 「OpenStreetMap」をめぐる“地図戦争”

2012年04月05日 11時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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 「The new iPad」こと新型iPadが発表された3月、新製品発表の裏で別のニュースが大きな話題となっていた。同日に提供が開始された初のiOS版「iPhoto」の地図機能において、従来のGoogle Maps(Google マップ)とは異なる実装が採用されていたからだ。

 また、同時期にソーシャルチェックインサービスのFoursquareもGoogle Mapsの利用中止を発表しており、ウェブサービス事業者の間で「Google Mapsを使わない」という選択肢が広がりつつある。現在、地図情報サービス(Geo Information Service:GIS)の世界で何が起きているのか? その中心的役割を担っている、フリーの地図情報サービス「OpenStreetMap」を軸に動きを追いかけていこう(関連リンク)。

「OpenStreetMap」「OpenStreetMap Japan」

アップルが、iOS版「iPhoto」で
「Google Maps」の使用を中止

 これまでアップルは、ウェブ検索や地図情報サービスなど、自社が直接該当するサービスを持たない場合はGoogleのサービスをユーザーに対して提供するケースが多かった。例えば、Safariのデフォルト検索サービスや、デビュー直後のiPhoneなどを想像してみれば分かりやすいだろう。後に検索エンジンはBingやYahoo!も選択可能になったものの、システムが標準で提供する地図サービスはGoogle Mapsがそのまま使われ続けるなど、多くのユーザーにとってはすでにおなじみのものとなっている。こうした同社が、このタイミングで密かにGoogle Mapsではない地図サービスの実装を行なったという点がポイントだ。

 ここでiOS版iPhotoについてみていこう。興味あるユーザーはApp Storeから「iPhoto」(450円)の名称でダウンロードできるので試してみるといい。Mac OS X版のiPhotoと同様に、このiOS版アプリは写真の保存管理や簡単なレタッチを可能とするものだ。この写真管理機能の一部に、写真に付与された位置情報タグ(ジオタグ)を読み取って地図表示させるというものがある。今回、この地図表示の部分がGoogle Mapsではないアップルの独自実装となっている。下記に実際にiPhotoを利用したサンプル画面を掲載するので確認してほしい。

iOS版iPhotoをiPhoneで実行したところ。iPhone内のカメラロールをアルバム形式で表示させているJPG形式で撮影された写真にはExifヘッダがついており、個々にその写真情報を読み取ることができる。もしカメラアプリに位置情報利用許可を行ない、A-GPS情報が有効だった場合、位置情報タグが付与されることになる。iPhotoアプリの場合、たいていは住所(米国ではストリートアドレス)が表示されるが、このように特別なエリアだと判定された場合はその建物や施設の名称が表示される
写真をタップして情報を表示させた後、画面上部の「Map」タブを選択すると地図とピンが表示される。拡大縮小などはできず、スクロールのみが可能
iPhoto App
価格450円 作者Apple
バージョン1.0 ファイル容量105.7 MB
カテゴリー写真/ビデオ ユーザーの評価(3.5)
対応デバイスiOS 5以降 対応OSiPhone 4以降、
iPod touch(第3世代)以降、
iPadシリーズ

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