2月2日、リモートアクセスサービスを提供するLogMeIn(ログミーイン)は、事業概要や国内での展開についての説明会を行なった。iOSデバイスに対応するモバイルアプリケーション「LogMeIn for iOS」を無償提供するほか、企業向けのビジネスも展開する。
「まるで、PCを持ち歩きしているみたい」なサービス
米LogMeIn 社長兼CEOのマイケル・サイモン氏は、会社概要と日本での展開について説明した。LogMeInは2003年に設立された米国のIT企業で、個人および法人、サービスプロバイダーなどにリモートアクセスサービスを提供している。
LogMeInのサービスは、PCにLogMeInのアプリケーションをインストールすることで、Webブラウザやモバイルデバイス上のアプリから簡単にリモートアクセスできるというもの。LogMeInのアプリケーションは、無償のLogMeIn FreeやLogMeIn for iOSのほか、フォルダー同期やファイルアクセス、HDのビデオ/オーディオストリーミング、簡易会議機能を持つLogMeIn Pro/LogMeIn Pro for iOSなどが有償で提供される。Pro相当の機能は、PC側、モバイルデバイス側のいずれか有償版を導入することで、利用できる。LogMeIn Pro for iOSは年額で3450円となる。
LogMeIn for iOSは日本でも公開直後から数多くダウンロードされ、「ただちに人気を誇るアプリケーションの1つになり、昨日は生産性の部門でダウンロード数No.1になった」(サイモン氏)という。「まるで、PCを持ち歩きしているみたい」「かんたんに設定できて、サクサクです。」「iPadでやりたかったことが、まさにできるようになりました」など高い評価も得られたという。
同社は、こうしたシンプルなリモートアクセスに加え、法人向けにもサービスを展開している。たとえば、PCのオンラインサポートを提供する「LogMeIn Rescure」というサービスを提供しており、売り上げの約半分を占めているという。これはPCやMac、スマートフォン、タブレット端末などをリモートから診断・制御するもので、11万8000円/年~という料金で利用できる。「大手の通信事業者やソニー、ホンダ、マイクロソフト、GE、IBMなどの企業に使ってもらっている」(サイモン氏)。その他、パワーユーザー向けのコンソールや管理機能を提供する「LogMeIn Central」(4万1210円/年)や、コラボレーションサービスの「Join Me」(プロフェッショナル向けアカウント1万1500円/年)などが展開されている。
2011年には日本法人である日本ログミーインも設立されており、日本ユーザー向けのコミュニティ構築や法人顧客でもあるグローバル企業との関係拡大、通信事業者やデバイスメーカーなどとの連携などを進める。