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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第10回

古いパソコンをリモート接続して活用する技 前編

2010年04月13日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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リビングのノートから自室のデスクトップパソコンを操作する リビングのノートから自室のデスクトップパソコンを操作する

 Windows 7/Vista/XPには、遠隔地にあるパソコンを手元のパソコンで操作できる「リモートデスクトップ」機能が搭載されている。性能の低い古いノートパソコンでも、デスクトップパソコンにリモート接続すれば、強力な処理能力を利用できる。自宅のLAN内はもちろん外出先からもアクセスでき、データの同期やアプリケーションのライセンスなどを気にしなくてすむなどメリットは大きい。今回は、リモートデスクトップ接続の運用・活用法を紹介しよう。


複数台のパソコンを
リモートデスクトップ接続で使い倒す

 リモートデスクトップ接続を使えば、複数台のパソコンを徹底的に活用できる。例えば、リビングに置いているウェブ閲覧用のパソコンから、自室のデスクトップパソコンで大容量のデータや大量のファイルをダウンロードしたり、動画のエンコードができる。自室にいなくてもよいのだ。

 遠隔地のパソコンで再生されたサウンドを、手元のパソコンから出力することも可能だ。大量の音楽ファイルを分散して保存したり、ファイルの共有設定をしなくても、メインパソコンに入っている音楽をどこからでも楽しめる。

 怪しいフリーソフトや実験的な操作をする場合、メインパソコンを使わない方がいい。仮想OSソフトを利用してもいいが、OSのライセンスがなかったり、パフォーマンス不足、もしくはメインパソコンのパフォーマンス低下を防ぎたいことがある。そんなときはリモートデスクトップを使って、別のパソコンを活用しよう。

 ネットワークにさえつながっていれば、別の部屋にあってもいい。正常に起動しているなら、ディスプレーやキーボードを外してしまってもいい。ネットワーク接続なら、お互いのパソコンのパフォーマンスは100%発揮できるし、再起動が必要なときも残りのパソコンで処理を続行できる。

 ビジネスユースでも有用だ。例えば会議室に持ち込んだノートパソコンで高性能なパソコンの画面を表示し、プレゼンに使うなんてこともできる。最新のアプリケーションが満足に動かないような型落ちのノートでもOKだ。

 筆者は、仮想OS環境では動作しない機能のキャプチャー用途に活用している。例えば、テレビ画面や高性能なグラフィックボードを利用したベンチマークソフト、画面のDPI変更、仮想OSソフトなどの画面がキャプチャーできる。仮想ソフトをフルで動かすとホストパソコンに負荷がかかるので、複数のOSを同時に利用したいときにもリモートデスクトップ接続でほかのパソコンを利用している。

 また、外出先から自宅のパソコンにアクセスもできる。自宅にしかないデータを取引先にメールしたり、携帯していないデータを取り寄せたりできる。Flashに対応していないiPhoneから、Flash対応サイトを閲覧する、なんて裏技も可能だ。

 ちなみに、Windows 7のリモートデスクトップ接続はVersion 7で、Aeroインターフェースなどに対応している。Windows Vista用Windows XP用の更新プログラムも公開されている。リモートサーバーになれるのはエディションに制限があり、Windows 7ならProfessional/Ultimate、VistaならBusiness/Ultimate、加えてWindows XP Professionalとなる。クライアント側としては、どのエディションも利用できる。

Windowsのエディションによるリモートデスクトップ機能の違い

エディション クライアント サーバー
Windows 7 Ultimate
Windows 7 Professional
Windows 7 Home Premium ×
Windows 7 Starter ×
Windows Vista Ultimate
Windows Vista Business
Windows Vista Home Premium ×
Windows Vista Home Basic ×
Windows XP Professional
Windows XP Home Edition ×

 リモートデスクトップはパソコンをヘビーに利用する人にとっては便利この上ない機能だ。ただ、最初の設定がやや手間がかかり、敬遠するビギナーも多い。手順を追って設定すれば、LAN内は確実につながるし、外出先からの接続も難しくはない。次ページ以降で設定方法を紹介する。

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