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超解像技術を最適化! 放送画質をBD並みに引き上げる

REGZAの隠れた注目機能、新アニメモードはここがスゴイ!(前編)

2012年01月17日 11時00分更新

文● 編集部、写真●小林 伸

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ここでは2回に渡って、REGZA Zシリーズに搭載されたアニメモードを見ていく

 通をうならせる“こだわりの機能”を搭載したテレビとして、まず最初に「REGZA」を思い浮かべる読者は多いだろう。超解像技術(レゾリューションプラス)や外付けHDDへの録画など、REGZAへの搭載後メジャーになった機能は多い。

お話しを伺った、東芝デジタルメディアエンジニアリングの住吉肇氏。TV映像マイスタとしてREGZAの高画質を支えてきた人物だ

 中でも、REGZA Zシリーズはゲームダイレクトモードなどを通じて、マニアのとんがったニーズを積極的にくみ上げてきた経緯がある。「REGZAと言えば、やはりZシリーズ」というイメージを持つユーザーも少なくないはずだ。

 ここではそんなREGZA Zシリーズに昨年から搭載された「新アニメモード」を取り上げる。隠れた目玉機能というべき存在で、秋冬商戦向けの新機種「REGZA Z3」「REGZA ZP3」も、もちろん搭載している。

 新アニメモードは少々乱暴に言えば、超解像技術“レゾリューションプラス”を「線画を塗りつぶす」というアニメならではの表現に最適化したものと考えられるだろう。超解像技術のコンセプトは“原画復元”だが、これは地デジなど放送画質に落とした際に失われる、解像度などの情報を本来あるべき姿に復元する技術である。単純な画素の補間ではなく、前後のフレームや周囲の似た部分といった情報も参照しながら復元していく。

 これをアニメに適用し、「テレビ放送された番組をどこまで劇場や市販BDソフトの品質に近付けるか?」。これを追究したのがREGZA Zシリーズ搭載の新アニメモードだ。失われた解像度を補い、シャープでくっきりとした輪郭線を再現するのはもちろんだが、アニメソースでは特に目立ちやすい“モスキートノイズ”や“バンディング”の低減など、様々なノイズもスッキリと取り除いてくれる。

REGZA Z3/ZP3搭載の“レゾリューションプラス7”

レゾリューションプラス7

 REGZA Z3/ZP3の超解像技術は、7世代目の“レゾリューションプラス7”となり、既存の「3次元フレーム超解像技術」「再構成型超解像技術」「色の超解像技術」「自己合同性型超解像技術」に加え、彩度に応じて輝度の高域成分を強調する「カラーテクスチャー復元」と呼ばれる新技術を追加している。東芝では、色彩の鮮やかな花びらに残った細かな筋までも克明に再現するなど、質感描写を飛躍的に高められるとしている。

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