<前編はこちら>
東芝はアニメファンにとって常にインパクトのある製品を作ってくれる会社だ。
REGZAのアニメモードはもちろんのこと、例えばメモリーを使って一時停止した動画の一枚絵をキレイに見せるようにしたのも東芝のベータレコーダーが最初。チャプター編集をいち早く取り入れたRDシリーズがアニメファンの部屋に高確率で鎮座していたのも記憶に新しいところだし、そもそもHDD&DVDのハイブリッドレコーダーを最初に開発したのも東芝だ。
「動画を一枚ごとに見たい」「録画したアニメを細かく編集したい」「編集したアニメをDVDに焼いて保管したい」。アニメファンならではの(一般人にはいささかオーバースペックな)要求にもキチンも対応してくれる抜群の頼もしさ。それが東芝AV製品のイメージといえるだろう。
そして2012年現在、アニメ・ゲームファン御用達のテレビといえば――やはり東芝の「REGZA」だ。特にZ/ZPシリーズは、アニメとゲームを存分に楽しむために作られたといっても過言ではない数々の機能を備えている。
前編ではその機能の概要を紹介したが、今回は趣向を変えてアニメ評論家の氷川竜介氏と、東芝のTV映像マイスタである住吉 肇氏による対談をお届けする。東芝が考える「アニメを観る機器としてのテレビ」、そして「次世代のアニメモード」とはなにか?
【この作品もチェック!】Phantom ~ Requiem for the Phantom ~
画質検証のため、記事内でも登場している『Phantom ~ Requiem for the Phantom ~』は、ニトロプラスの人気ゲームタイトル『Phantom PHANTOM OF INFERNO』をアニメ化した作品。
アメリカの暗黒街で相次いで発生するマフィア幹部暗殺事件。その影で囁かれる謎の組織『インフェルノ』と、組織最強の暗殺者である『ファントム』の噂……。単身アメリカ旅行に訪れていた少年は事件に巻き込まれ、偶然にも『ファントム』に遭遇してしまう。『ファントム』の正体は少年と年端も変わらぬ少女アインだった! それまでの過去を消され『ファントム』のもとで数々の技術を学ぶうちに、いつしか少年は組織最高の暗殺者にまでに成長していくのだが……。陰謀が渦巻く凶暴で無法な世界にいつしか芽生える純愛の行方は……。
シナリオ原作は、昨年大ヒットした『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本や、小説『Fate/Zero』の執筆などで活躍中の虚淵 玄氏(ニトロプラス所属)。これ以外にも、ストーリー構成に『機動戦士ガンダムOO』の全脚本を担当した黒田洋介氏、監督は『NOIR』を始めとした美少女ガンアクション3部作で知られる真下耕一氏を招くなど、スタッフ陣も豪華だ。
作品に興味を持った読者は、豊富な映像特典に加え、英語音声&字幕なども付いたBlu-ray BOXもぜひチェックしてほしい!