速報でお伝えした通り、イー・アクセスは14日、「イー・モバイル」の夏モデル新製品発表会を開催した。ここでは発表会の模様をお伝えする。
最初に登壇した同社代表取締役会長の千本倖生氏は、東日本大震災について触れ、「震災でモバイルブロードバンドが重要であることが再確認できた」とし、「(モバイルブロードバンドサービスを)最も大切な情報インフラとして、すべての人々にきちっと提供していく」と語った。
また、音声通話について「震災時でも通話規制は一斉せず、通話接続率は99.5%」だったことを明かし、スマホ新規加入者の3人に1人が「通話定額キャンペーン」(月額1820円で1回あたり10分以内の国内通話が月500回まで無料)を契約しているという。さらに「(音声通話サービスを)ぜひとも多くの皆様にお届けしたい」との想いで7月1日から「通話定額無料キャンペーン」を実施すると発表した。
このキャンペーンは「スマートプラン」契約時に「通話定額オプション」(1回10分以内の国内通話を月300回まで定額で利用できるサービス)に加入すると、通話定額オプションの月額利用料(1400円)が24ヵ月間(新規契約の場合は最大25ヵ月間)、無料になる。
さらに6月17日より「高速モバイルキャンペーン」を開始することも発表した。これは「EMOBILE G4」対応の新機種購入者が、EMOBILE G4 データプランの「にねん S」、または「にねん MAX」を契約した場合に、24ヵ月(新規契約の場合は最大25ヵ月)の間、月々の月額料金を割り引くサービス。
割引額は、にねん Sで月1700円、にねん MAXで月1500円の割引となり、それぞれのキャンペーン割引適用後の月額利用料は3880円、5980円となる。
続いて登壇した同社代表取締役社長のエリック・ガン氏は、現在の人口カバー率について説明。それによれば、下り最大7.2Mbpsの「HSPA」方式は今年3月の時点で約92%、最大42MbpsのEMOBILE G4サービス(DC-HSDPA)は約40%だという。
その上で、4Gサービスに関しては来年3月の時点で約60%の人口カバー率を目指すとした。
最後に登壇したのは、同社に通信設備や端末を納入しているファーウェイデバイス(Huawei Device)社のCEOであるワン・ビャオ氏。
同社は2005年に日本法人の「華為技術 日本(ファーウェイ・ジャパン)」を設立し、イー・アクセスに基地局設備を提供。2007年にイー・モバイル用データーカード端末を投入し、その後モバイルルーターの「Pocket WiFi」のリリースを機に通信端末事業を拡大した。
ワン氏は「日本のマーケットは重要なリーディングマーケットだと思う」と語り、「新しい製品を通じてユーザーのライフスタイルを豊富にするような提案をしたい」と、今後の抱負を述べた。