ソニーは28日、VAIOシリーズのノート/デスクトップパソコンの新製品5シリーズを発表した。2010年夏モデルの基本性能を強化したマイナーチェンジが主となっている。店頭販売モデルの価格は、全機種オープンプライス。
VAIO Jシリーズ
2010年夏モデルで登場したディスプレー一体型デスクトップ「VAIO J」シリーズは、USB 3.0に対応した新製品が登場した。ラインナップは4機種で、下位機種をのぞく3機種でダブルのデジタルテレビチューナー(地上/BS/110度CSデジタル放送、または地デジのみ)を内蔵している。
ディスプレーサイズは21.5型で、解像度はフルHD(1920×1080ドット)。最上位機種の「VPCJ129FJ」は光学式タッチパネルを搭載し、Windows 7のタッチ操作が可能となっている。
USB 3.0対応のUSBポートは、本体左側面に2ポート用意されている。USB 3.0は仕様上の最大転送速度は5Gbpsになるが、本機では搭載するインテル製チップセットの制約により、最大2.5Gbpsに制限されている。
USB 3.0以外の強化点としては、各機種ともCPUが若干高速化したものに変更。プレインストールのOfficeソフトも、PowerPoint 2010が含まれたOffice Home and Business 2010へと変更されている。OSはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載する。
ラインナップの主な仕様と予想実売価格は以下のとおり。いずれも2010年夏モデルより、1~2万円ほど安めになっている。発売予定日は10月30日。
VAIO Jシリーズのラインアップ | |||||
---|---|---|---|---|---|
製品名 | CPU | HDD | BD/DVD | テレビ | 予想実売価格 |
VPCJ129FJ | Core i5-460M 2.53GHz | 1TB | BD | 3波×2 | 約20万円 |
VPCJ128FJ | 約19万円 | ||||
VPC127FJ | Pentium P6100 2GHz | 500GB | DVD | 地デジ×2 | 約15万円 |
VPCJ126FJ | - | 約14万円 |
CTO方式で販売される「VAIO OWNER MADEモデル」(以下VOMモデル)では、新色の「ゴールド」と「マットゴールド」が追加された。
VAIO Zシリーズ
高性能モバイルノートパソコン「VAIO Z」シリーズは、店頭販売モデルはCPUが強化された「VPCZ139FJ/S」が登場した。
CPUは夏モデルのCore i5-520M(2.40GHz)から、Core i5-560M(2.66GHz)へと強化された。グラフィックス機能はGeForce GT 330MとCPU内蔵の切替式、モバイルWiMAX内蔵、ストレージにSSD RAID 128GBを搭載といった特徴は継承している。
ディスプレーは13.3型ワイド/1600×900ドット。重さは約1.37kgで、バッテリー駆動時間は約7.5時間。OSにはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載。Office Home and Business 2010をプレインストールしている。
予想実売価格は約24万円前後で、発売は10月9日の予定。
VOMモデルでは、新色の「ボルドー」がカラーバリエーションに追加されたほか、天板柄のバリエーションも2種類が追加されている。