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ダブル長時間録画で快適!

パナの10倍録画の画質は!? ブルーレイDIGAを試す

2010年03月24日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 夏のワールドカップ需要を見据えてか、今春は例年になく各社がBDレコーダーのニューモデルを投入している。ひとつの特徴と言えそうなのは、これまでの高画質・高音質を追求したフラッグシップモデルは別格の存在として扱い、消費者の多くが注目する購入しやすい価格帯の製品を軸にしたラインナップを揃えるという2極化がはっきりと現れてきたように感じる。

 パナソニック「DIGA」は、まさにその代表例だ。今回取り上げる「DMR-BW880」(実売価格15万8000円前後)は1TBのHDDを内蔵したスタンダードモデルの上級機。これまでは900番台が最上位機だったが、ラインナップからは姿を消した。その代わりに登場したのが「3D DIGA」と呼ばれる「BWT」シリーズ。こちらも3モデルのラインナップが登場しており、前作「DMR-BW970」に相当する「プレミアムモデル」は、こちらの最上位モデル「DMR-BWT3000」(4月23日発売予定、予想実売価格30万円前後)となっている。

 なお、DMR-BW880のほか750GB HDD内蔵の「BW780」(実売価格13万8000円前後)や、500GB HDD内蔵の「BW680」(同11万8000円前後)といったダブルチューナー機も、機能的にはほぼ共通。ダブル10倍長時間録画などの新機能も同様だ。最新モデルでは、シングルチューナー機の「DMR-BR580」だけが、DLNAサーバー機能「お部屋ジャンプリンク」などには非対応となる。

記事掲載当初、BW880に「スカパー! HD」チューナーとの連動録画機能が搭載されているような記述がありましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします(2010年3月24日)


デザインを一新したボディは、さらにコンパクト化を実現

前面パネルのデザインを一新。配色は異なるが、BW系とBWT系とも同じデザインとなっている

前面パネルのデザインを一新。配色は異なるが、BW系とBWT系とも同じデザインとなっている

 外観を見ていくと、前面パネルのデザインが一新され、同じ春モデルの薄型テレビ「VIERA」シリーズと同じテイストのものになった。従来モデルと比べると、ハーフミラー加工が施されたパネル部分の幅が広くなり、よりすっきりとした印象になっている。

前機種(左)とBW880(右)のディスクトレイ開閉ボタン

 左の電源ボタン、右のディスクトレイ開閉ボタンは、上部の天板部分に配置されている。前モデルは、斜めにカットされた部分に配置されていたのだが、実際に使って見ると、ついついパネルを押し込むようにしてしまいがちで、ボディの軽さもあって、レコーダー自体が動いてしまうことが多かった。そのあたりが改善され、ボタンを押してもボディが動いてしまうことはなくなった。

前面には、i.LINK端子、SDメモリーカードスロット、USB端子、B-CASカードスロットを備える。装備に関しては前機種と同じ

前面には、i.LINK端子、SDメモリーカードスロット、USB端子、B-CASカードスロットを備える。装備に関しては前機種と同じ

背面の入出力端子群。無線LAN対応にともない。背面にもUSB端子が追加されている

背面の入出力端子群。無線LAN対応にともない。背面にもUSB端子が追加されている

 前モデルでも十分にコンパクトだった奥行きは、さらに40mmほど短くなり約199mmまでになった。内蔵されるBDドライブとほぼ変わらない短さで、他社のレコーダーと比べるとそのコンパクトさに驚かされる。

 これは、後述するシステムLSIが新世代のものとなり、基板面積がさらに小さくなることで実現している。このため、背面のビデオ入出力端子の配置が大きく変わっており、内部の回路構成なども一新されていることがわかる。ビデオ入出力の装備は変わらないが、背面にもUSB端子が1系統追加されている。

 リモコンは、従来モデルと同じもので、ボタン数を少なく抑えたわかりやすいデザイン。ダイレクト選局用の12キーは、パネル内に収納されている。

付属のリモコンは、従来モデルと同デザイン。十字キーや再生操作ボタンを大きなボタンとしたもの。上部のパネル内(右)には、ダイレクト選局ボタンのほか、録画ボタンなどもある

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