ビジネスモバイルの理想に限りなく近づいた一台――LOOX R
ビジネスの最前線でタフに使われるノートパソコンには性能も求められる。ネットブックの存在感も強まってはいるものの、やはり「気軽に持ち運べる小型軽量」と「デスクトップ機に迫るハイスペック」を両立させていることが必須だ。その意味では各メーカーの意地と技術力が最もよく現れるプレミアムモバイルノートを選びたい。
なかでも富士通の「LOOX R」シリーズは「モバイル性能を極めたビジネスノート」と謳うだけあって、モバイルに重要な3つの要素――軽さ・頑丈さ・使いやすさ――を兼備している。その手堅いつくりに対する評価は高い。
さらに今夏のモデル(FMV-BIBLO LOOX R/D70N)では、ウェブ直販「富士通WEB MART」限定で、待望のモバイルWiMAX内蔵モデルが追加された。都市部を中心とする対応地域では「次世代の高速通信環境」が手に入る。
基本性能も、CPUはインテルの超低電圧版Core2 Duo SU9400(1.40GHz)またはSU9600(1.60GHz)と十分(FOMA HIGH-SPEEDおよびWiMAX内蔵モデルはSU9600のみ)。標準2GBメモリー(最大4GB)、容量約160GB/約320GBのHDDのほか、約128GBのSSDも選択可能。パフォーマンスに妥協したくない玄人ユーザーでも十分納得のいく仕様となっている。
また、12.1型ワイド液晶、キーピッチ約18mmの打ちやすいキーボード、スーパーマルチドライブを搭載して約8時間駆動(L型バッテリー搭載時は約12時間駆動)を実現しながら重量はわずか1.3kg弱。モバイルマシンとしての取り回しの良さも併せ持つ。インテリアを思わせるような華美なデザインではないが、ビジネスシーンで求められる質実剛健さとユーザビリティーを矛盾なく詰め込むことに成功しており、「ビジネスモバイルとして限りなく満点に近い1台」と言えるだろう。
LOOX Rの見どころチェック! その参
LOOX Rは天板と底板にマグネシウム合金を採用。基板をキーボード側に固定することによって外部からの圧力を伝わりにくくしている。富士通WEB MARTのカスタマイズで、ハードディスクをフラッシュメモリディスクに変えれば、堅牢性はさらに向上。また、DVD±R DL(2層)書き込み対応のスーパーマルチドライブを装備。L型バッテリーと組み合わせれば長時間のDVD鑑賞にも耐える、駆動時間の長さもLOOX Rのウリだ。
というわけで、次回はビジネスモバイルとして評判の高いLOOX Rの真の実力を測るべく、塩村さんのLOOX R試用レポートをお届けする予定だ。LOOX Rは日本一、いや世界一モバイルノートを酷使する構成作家のお眼鏡にかなうのか? 乞うご期待!