ソフトバンク(株)は27日、「お客様情報流出問題に関する、現時点までの調査結果と今後の対策について」として、同社の子会社であるソフトバンクBB(株)から流出した個人情報と今後の対策を発表した。
“ソフトバンクBB”のロゴマーク |
それによると、流出した個人情報の件数は、総数で451万7039件にものぼることが分かった。これは、大都市である横浜市(神奈川県)の総人口(353万2691、1月1日現在)を大きく上回るもので、過去最大の“個人情報流出事件”になると思われる。現時点でまだ流出経路の特定ができていないことから、2次流出やデータの悪用防止にも務めるとしている。
同社では、確認された個人情報の内訳を、“Yahoo! メールアドレス/Yahoo! JAPAN ID”、申し込み者の住所、氏名、電話番号、申し込み時のメールアドレス、の6項目としており、クレジットカード番号や銀行口座番号、パスワードは含まれていないとしているが、メールアドレスのプログラムを管理しているヤフー(株)が、5月31日まで“Yahoo!メールアドレス”を何度でも変更できるサービスを無料で提供するほか、Yahoo! BBの全会員に対して500円相当の金券などを提供するという。
また、情報流出対象に該当するかどうかを確認する専用URLについては来月、3月9日の午前9時から公開するとしている。
同社では、社内処分として、代表取締役社長件CEOの孫正義氏を減給50%、取締役副社長兼COOの宮内謙氏、取締役CTOの筒井多圭志氏を減給30% 3ヵ月とするほか、関係職員を譴責および減給処分とするとした。だが、現時点で、5大都市にたとえれば、首都圏の人口に次ぐ規模で個人情報の流出が確認されていながら、いまだに流出経路の特定は行なわれていない。
なお、同日の17時から開催された記者発表会の情報は、20時現在、同社のホームページ(ストリーミングコンテンツ)には、まだ掲載されていない。