情報は発信した人にしか返ってこないから
モバイルでこまめに発信すれば大きな差になる
――レッツノートとモバイルについて今日はお話をお聞きしたいと思います。
遠藤 PC系メディア業界的にはモバイルといえばレッツノートが定番っていうのがあるんですよ。ビジネスマンの場合も、ホントに持ち歩くリアルモバイルはレッツノートのRかWの人が多い。実際、人にモバイルするんだけどと言われると勧める代表的機種です。まあ、ミニノートでいい人にはミニノートにすればって言っちゃうわけですが。
ホントのモバイル、要するに毎日持ち歩きたい人にとって、実際にモバイルすることで得られることっていうのがたくさんあるわけです。例えば、お客さんのところに行ってお話をしたと、それを本当にちょっとした空き時間で、「今日はどうもありがとうございました」みたいなメールを書けるかどうかといったことが、大きな差になってくるわけですよ。そういうところまでビジネスマンは今の時代こそしっかりやるべきで、だからモバイルは必要なんですよ。
「オレは持ち歩く必要ないよ」って思ってる人も多いと思いますが、実は劇的な違いがあって、仕事のスタイルとか、情報吸収力とかが変わってくるんです。特に情報吸収力で差が付くのは、発信した人にしか情報ってのは返ってこないものなのですよ。だから、モバイルっていうと、スタバでウェブを眺めているみたいなイメージの人が多いと思いますけど、僕のオススメは人にどんどん情報発信をしていくことなんですよね。
アメリカではウィークタイっていう言葉がちょっと前に流行ってて、ウィークタイっていうのは、ゆるいつながりとか薄いつながりの関係のことなんですね。例えば同じ業界の相手とか、普通なら商売敵だったりもするんだけど、なんとなく教え合える関係みたいなのがあると強いですよね。そういうつながりを持つために必要なスキルが情報発信力なんですよ。
つまり、ウェブを見るとかだと受け身ですが、実はモバイルの本質は、ふっとした時間に自分から発信することだと思うんですよ。例があまり良くないですが、僕は年中食べ物屋の話をしてるんだけど、そうすると人が教えてくれるじゃないですか、それと同じですよね。 そういうつながりをビジネスマンって持つべきだと思うんですよね。モバイルで出かけてやることないよっていう人は、考え直したほうがいいのではないでしょうか。