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これが本当の拡張現実ってやつかしらん

2次元はもう卒業ッ!! 夢の3Dプリンターが新発売

2008年11月14日 20時35分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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「新製品の3Dプリンター、ZPrinter 650でプリントアウトしたものがコチラです」。それって突撃兵ストー…言うまい

えっ、まだ2次元でプリントしてんの?

 ただのプリンターなんてもう古い! これからは「3Dプリンター」がトレンドなのだッ!

 ……と言い切れるかは分からないけど、14日に3D映像データ(3D CADなど)をそのまま立体出力できる3Dプリンター「ZPrinter 650」が発売された。3Dプリンターとしては「世界最速プリント」を謳っており、これでお値段たったの898万円!(社長風)である。

Zコーポレーションのハイエンド3Dプリンター「ZPrinter 650」。898万円となかなかの目玉価格です

 作っているのは横浜にあるZコーポレーションという聞きなれない名前の会社だ。世界の「3Dプリンター市場」ではトップシェアを誇る同社、実はこれ以外にもお手ごろ価格のモノクロ3Dプリンター「ZPrinter 310Plus」(298万円)など、様々な機種を発売している。

 ちなみに、当たり前だが個人向けではない。クルマの部品やスニーカーの型など、とりわけプレゼンに精巧な再現が要求されるメーカーさんの御用達なのだ。ただ、今後はGoogle Earthやセカンドライフの3Dデータを出力できるサービスも展開するらしい。


で、どーやって出力するんですか

 印刷方法は、石膏のパウダーを、5色のカラーインクで着色したノリで固定するというもの。3Dデータをもとに、地層のようにパウダーを積み重ねる仕組みだ。文字で書いていても分かりづらいので、実際にどうやって3Dのブツを「プリント」するのかを紹介しよう。

まず、プリントアウトしたいCADデータをパソコンで作成する(左) ジョグダイヤルでプリンターを「print」モードに設定し(中央) ノリの役割をするバインダーカートリッジを挿入する(右)
いよいよ紙の役割をするパウダーを挿入(左) CMYK+「Clear」5色のインクをカラープリントヘッドにセットする(右) パソコンで「Print」を実行すればプリント開始だ!(右)
造形物は断面になって徐々にあらわれてくる(左) できあがると造形エリアはパウダーでいっぱいになる(中央) ノリで固まった部分がプリントされたブツだ。余ったパウダーは次回利用分としてリサイクルできる(右)
ブツに付着したパウダーを吹き飛ばす(左) さらに特別な液につける工程「含浸」で強度を上げれば完成だ!(中央) おお、ぼくの設計どおりじゃないか!(右) 早ければ3~5時間くらいで完成するそうです

色々プリントアウトされてました

 発表会場では様々な「作例」がプリントアウトされていた。いずれもめちゃくちゃ高精細で、岩肌などはしっかり硬そうに、芝生などはしっかり柔らかそうに再現されているのに驚かされる。ただしどんだけ軽そうに見えても、石膏なので手にとるとズッシリと重い。

今回のハイエンド機種は「K」(黒)を完全にカバー。タイヤなどの黒がシッカリ再現できる
解像度は業界最高の600×540dpi。文字やテクスチャーなどのディテールも鮮やかに出ている
新機種は幅25.1×奥行き38.1×高さ20.3cmの巨大サイズにも対応。デカい置き物もへっちゃらだ
レンガや建物内部の細かい凹凸なども再現できるので、建築業界からの注目も高いという

 発表会では「このプリンターが家庭に普及される日も近い」というコメントも出された。インターネットで共有されたポリゴンデータのキャラクターを、個人レベルで大量生産できる時代がもう間近に迫っているのかもしれない。


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