話は戻って前ページのお昼寝猫だが、のっそりおっとりしてて、人を怖がらないのである。普通子供が来たら逃げるんだけど、逃げない。もう遊ばれるがままになってる。そしていつの間にか子供達のオモチャに。
小学生にはこの猫は重すぎたようで……結局二人がかり。この猫もさすがに閉口したのか、そそくさと草むらの中に逃げていきましたとさ。
この猫を持ち上げてる写真はISO 200で1/320秒。カメラが「被写体が動いている」ことに気付き、自動的に感度を上げてシャッタースピードを早くしてくれたのである。「インテリジェントISO感度」機能だ。
猫には災難だったけど、わたしにはいい作例になりました。
さて、帰宅しようと自転車で走っていたら、民家のカーポート脇に猫の親子を発見した。思わず自転車を止めると、2匹いた子猫はびっくりしてクルマの下へ隠れる。
この親子を撮るために、地面に這いつくばる。FZ28の液晶モニタって猫を撮るには上下の視野角があまり広くないから。ローアングルで猫を撮るときはもうちょっと視野角が広くあってほしい。
母猫の顔に追っかけAFのターゲットを合わせ、子猫が出てきてくれないかなと待ってたら、クルマの影からそーっと手を伸ばしてきたのですかさず撮影。こういうとき、追っかけAFって便利。狙ったターゲットを追いながらじっとタイミングを見計らう。
もう1匹の子猫はクルマの下から出てこない。さらに這いつくばってクルマの下を覗き込むと(周りから見たらすごく怪しかったろうなあ)、ちょこんと丸くなってこっちを見ている子猫を発見。
もう1匹に比べて警戒心が強いようだ。そういうときは高倍率ズームを生かし、ぐぐっと望遠にして撮影である。よく見ると模様がうちの「かふか」に似てる。
というわけで、マクロモードにしてそっと近寄って撮ったかふかの写真もどうぞ。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月撮影撮影何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は10月8日掲載予定
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