このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術 第5回

コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術

カット#05 女の子をソノ気にさせる口説き方

2008年07月30日 20時00分更新

文● 藤山 哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 さて5回に渡ってお送りした藤山流コスプレ撮影術も終盤だ。長年にわたってコスプレ撮影に精力を傾けてきた筆者が、その経験と知識から得たノウハウを大公開!氏の蘊蓄を活かして間近に迫ったワンフェス、コミケで魅力的なレイヤーさんを写し取れ!



 いよいよ連載も最終回。今回は、実際のコスプレ撮影での注意点やポイント、精神論なんかを紹介していこう。
 撮影中は常にレイヤーさんとのトークを忘れずにして、彼女たちのフラグを立てまくるのだ!

撮影する前にイベントの注意事項を確かめろ!

イベント前の静かな東京ビッグサイト。とまれイベントではルールを守って楽しい撮影!がキホンだ

イベント前の静かな東京ビッグサイト。とまれイベントではルールを守って楽しい撮影!がキホンだ

 ワンダーフェスティバル(前回の冬は4万5000人来場(1日間))にしても、コミックマーケット(前回の冬は50万人来場(3日間の合計))にしても、とにかく人が多い。こんなときは、ただでさえイザコザが多いので、主催者のWebページや会場で配布される資料、入場時に必要になるカタログ本などを、事前に目を通しておくこと。
 来場者数が尋常じゃないので、主催者側もいちいち個々にルールを説明している余裕なんてなく、ルールを知らなかったなんて理屈は通じないのだ。ルールは知ってて当然と心がけて欲しい。
 ただどんなコスプレ撮影の場合でも、同じような注意事項が列挙されている。ここでは、一般的なルールについて紹介しておこう。

●必ずレイヤーさんの許可を取る
 コレが最も大切で基本中の基本だ。無許可で望遠レンズを向けたりすることのないように注意しよう。ホワイトバランスの調整をするって場合でも、できるだけレイヤーさんのいない方向にレンズを向けるほうが吉。会場では、チェック担当者の目が光っていて、盗撮と間違えられてしょっ引かれる場合もある(筆者は何度か連行されているヤツを見た)。
 また撮影できるレイヤーさんの人数なんて限られているので、自分の身元を明らかにする-上でも、名刺を作って行くといいだろう。必要枚数は、カット01で紹介した通り。最高でも60枚ぐらいあればじゅうぶんだ(グループの場合は代表に1枚渡す計算)。
 そして今回のコミケで問題になりそうなのは、レストラン内部から、あるいは遊歩道からの撮影だ。おそらくここにも主催者側のチェックの目が光っているはずなので、くれぐれも無許可撮影のないように!

●レイヤーさんの嫌がるポージングや長時間拘束はNG
 まぁ、コレも人として当然。当然なんだが、ルールとして掲載されてるってことは、できてない人が多いってことだ。

●撮影禁止区域での撮影禁止
 撮影禁止場所は現場でも明示されているが、それ以外の基本的な禁止場所(人通りの多い通路など)にも注意しよう。周囲の状況を見て「他の人の迷惑になりそうだな」って感じたら、レイヤーさんにもそれを伝え、「場所を移動しましょうか?」なーんて声をかけると好感度アップするかも?

●危険物の持ち込み禁止
 爆薬や薬品といった過激なものじゃなく、アルミバッグなどもじゅうぶん危険な存在だ。コミケでは、縦・横・高さのいずれかが30cmをオーバー(収縮可能であっても)するものについても危険物扱いとなる。したがって三脚やレフ板もコミケではNGだ。

●場内のスタッフの指示に従う
 囲み撮影のカウントダウン、場所の移動などの指示は必ずスタッフに従うこと。中には口の聞き方を知らないスタッフもいるが(特にコミケ。にわか仕込みなので、口の利き方までは指導しておらず、ごく一部のスタッフは非常に横柄な場合がある)、「はい」と大人しくし従って欲しい。筆者も何度かキレそうになったが、ガマンするもの大切だ(そのスタッフの名前は控えておいてもいいかも?)。世界最大級のイベント「コミケ」ってことを認識しよう。
 以下は、マニュアルの類には掲載されていないが、筆者からの注意だ。

●日よけ・暑さ対策をじゅうぶんに!
 コスプレ撮影は屋外がメイン。しかも真夏で直射日光をガンガン浴びることになるので、帽子やタオルを頭に巻くなどして、熱射病や熱中症に注意して欲しい。日焼けはそれだけで体力低下を招くだけでなく、会場内をウロウロしているだけのようでも、かなりの距離を歩いている。思ったより体力を消費していることに注意しよう。
 そして意外に日焼けする首の後ろにも注意! 常にタオルを首にかけておくことをオススメする。これを忘れると、まずその日は風呂に入れないと思っていい。

●とにかく水分補給!
 ペットボトル飲料を必ず携行して場内をウロつくこと。筆者はトイレが非常に近い人(1~2時間に1回は行く(笑))なんだが、午前中から終了時間まで撮影していてもトイレに行くのは1、2回。水分はすべて汗となって出てしまうので、十分に補給すること。全然トイレに行っていない自分に気づいたら、そりゃ脱水症状になりかけてるのだ!
 オススメは小さめの保冷水筒を持っていくこと。自動販売機のお茶系はすぐ売り切れになってしまうほか、補充されても全然冷えておらず体内からのクールダウンは期待できない。そこで場内にいくつかある冷水器から、保冷水筒に補給するのがいちばん確実でうまかったりするのだ!

●着ぐるみさんは喋れないのでシェスチャーで確認
 コミケでは視界が確保できず危険ということで余り見かけない着ぐるみさんたち。でもワンフェスでは、アニメの美少女キャラの着ぐるみさんから特撮変身ヒーロー、さらにはロボットまでバリエーションも豊富だ。
 これらの着ぐるみさんを撮影するときは、次の点に注意すること!

 着ぐるみさんは絶対喋っちゃならネー!という暗黙の掟がある

 イメージを壊してしまわないように、着ぐるみさんは一切喋らないのだ!
 撮影の許可を取る場合は、「撮影させてもらってもいいですか?」と聞いて、大きく○や×を手で作りジェスチャーで会話する。これカメラ側の掟。またロボットなどの場合は、レイヤーさんがOK・NGのポーズを作れない場合があるので、「OKならビームサーベルを上下に振ってください。NGなら左右に振ってください」と確認するといい。また仲間と思わしき人が近くにいれば、そちらに確認をとってもいいだろう。

(次ページへ続く)

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ