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2社合同「秋葉原トーク・デスマッチ」(前編)

電気街はなぜ「萌え」たのか?──ASCII×ITmedia対談

2008年07月30日 16時00分更新

文● 藤山哲人

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電気街イメージ

 ASCII.jpとITmediaの合同企画! その名も、PC系ライターとアニメ系ライターが語る「秋葉原トーク・デスマッチ」である!

古炉奈

戦いの場はアキバに店を構えて40年以上という老舗、古炉奈だっ!

 ITmedia代表は、秋葉原のパーツショップを取材して6年のPC系ライター、古田雄介氏。ってASCII.jpにも遠征してきてるじゃん(笑)。片やASCII.jp代表は、「アキバ(裏)」で毎日フィギュアと戯れるパンツ界のご意見番、俺様である!


 この時点でASCII.jpの敗北が見えてんすケド…。


 バトルが開催されたのは、7月上旬、秋葉原の喫茶店「古炉奈」。熱き戦いの火蓋が今落とされたっ!


ITmediaの記事は以下へ

・前編「電気街が萌えた日、そこには“等身大の綾波レイ”がいた
・後編「事件後の秋葉原と、アキバの明日


編集からの諸注意

 藤山氏によれば「VHSビデオデッキの普及にエロが欠かせなかったのと同様、アキバを語る上ではエロゲーが欠かせない」ということにより、文章内にはお子様に刺激的な表現が使われております。

 また原文では「エロゲー」を連呼しておりましたが、あまりにもアレなので、本記事では当該ゲームを含む美少女が登場するゲームという意味の「美少女ゲー」とさせていただきました(藤山氏を呼んだのは失敗だった……のか!?)。



きっかけは「バスの昇降扉開閉スイッチ」


 しょっぱなのテーマは「私と秋葉原」……って「徹子の部屋」みたいなテーマだな(笑)

 バトルトークの相手である古田氏は、Windows XP以降からのアキバ住人らしい。ということで、ASCII.jpではパソコン登場以前からWindows Me時代までのアキバを紹介して、アドバンテージを広げておこう!

トップシークレットなのだ!

対談風景(編註:藤山氏の顔はトップシークレットなので伏せさせて頂きます!)

 そもそも筆者がアキバに通うようになったのは、ランドセルを背負って学校に通い、体育の時間の女子のブルマーに何か違和感を感じていた1978年頃。別にある日突然、電子工作を始めるようになったからじゃない。その発端はバスのトグルスイッチにある。

 幼稚園時代に飛行機のコクピットを見学させてもらったことがある。おびただしい計器とスイッチ、さまざまに光るランプが目の前にあり、宇宙船みたいにオーバーヘッドパネルにまでトグルスイッチの山、やま、ヤマ! ガキだった筆者の目は、空の上の風景よりスイッチに釘付けで、パイロットもソレを察してか、あれこれスイッチを操作してくれる。するとどうだろう、


 スイッチを1ついじるだけで、いちいち計器やランプが反応するじゃないのさっ!


 メカフェチの開花である! 将来の夢は、当然パイロットだ。

 しかし飛行機なんて滅多に乗れるもんじゃない。でも身近かでスイッチを動かすと、いちいち反応するものを発見した。それがバスの昇降扉だ。

 運転席の右側にあるトグルスイッチをカチッ!とやるとスイッチ上のランプが点灯し、プシュー!というエアーの音がして、扉が2つに折れて開く。これがたまらなくカッコよかった。

トグルスイッチ

大人になった今でもトグルスッチは大好きだ。赤い囲みのスイッチがソレ。写真は自作のアンプとグラフィックイコライザー

 んなわけで筆者の遊びと言えば、みかん箱で折扉を作り、割り箸でトグルスッチを作ってシミュレーションである。八百屋まで箱をもらいにいって、何個も何個も作った。またある友達の家は、風呂場のドアが折扉(当時としては珍しいはず。普通は引き戸だ)になっていて、そいつん家でやたらバスごっこをした覚えがある。

 そしてバスにはさらなる不思議がっ! 降車扉(前乗り後ろ降り)のステップに人が立っていると「ビー!」となってドアが閉まらない! なぜ? 停車ボタンを1回押しただけで光り続ける「次止まります」のランプ! 学校の豆電球はスイッチを離すと消えたのになぜっ!? さらに停車ボタンを連打しても1回しかピンポンが鳴らないっ! うちのドアチャイムと違う! なぜっ!

 これらの謎を解明してくれたのが、小学校4年生ぐらいに親が買ってくれた学研の「マイキット100」(電子ブロックじゃなくて、パーツの足に接続されたスプリングに電線を配線するヤツ)。Cds(今でいうフォトトランジスタ。光のあるなしを検知するセンサ)でステップに立っている人を検知してたり、1回スイッチをタッチすると光り続けるランプなどが実験できたのである。


 なんだか分からないけど、部品を色々つなげると、スイッチの操作にいちいち反応する電子機器がたまらなく面白い!


 そしてマイキットでで飽き足らなくなった小学校5年生のある日が、筆者のアキバデビューの日だ。

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