ファクス機能を搭載した顔料+染料系インクの複合機
【SPEC】 開発元●キヤノン(株) 販売元●キヤノンマーケティングジャパン(株) 価格●オープンプライス(実売4万円前後) http://canon.jp/ 印刷解像度●9600×2400dpi 光学解像度●4800×9600dpi インターフェース●USB 2.0、100Base-TX 対応システム●OS X 10.3.9以上(Leopard対応) サイズ●幅508×奥行き483×高さ260mm 重さ●約13.9kg |
【COMMENT】
4色染料系インクと黒の顔料系インクをダブル搭載し、文字/写真の画質は実力十分。ADFとファクス機能もあり、ぜひお勧めしたい製品だ。
「PIXUS MX850」は、プリント/コピー/スキャンに加えて、ファクス機能を備えたA4インクジェット複合機だ。本体の操作パネルはシンプルな設計だが、PIXUSの「MP」シリーズが採用する「スクロールホイール」は搭載していない。
印刷エンジンはCMYKの染料系4色インクのほかに、顔料系の黒インクを採用。ファクスや一般文書の印刷時に使用される顔料系インクは、染料系インクより大容量のカートリッジを採用した経済的な仕様だ。ヘッド構成はシアンとマゼンタが各1536ノズル、それ以外は各512ノズルの合計4608ノズルを装備し、高精細で高速な印刷を実現する。
前面に設置されたカセット式の給紙トレーと背面のトレーには、それぞれA4普通紙で150枚、ハガキなら40枚まで同時にセットできる。給紙方法は、操作パネルの「給紙切替」ボタンから変更可能だ。さらに本体上面のトレーには、A4普通紙で35枚まで一度に読み込める原稿自動紙送り装置(ADF)を搭載。複数ページにわたるドキュメントのコピーやスキャン、ファクス送信時には非常に重宝するだろう。
ビジネス書類、写真印刷、ファクスといった幅広い用途に高いレベルで応える実力派。自宅やSOHOの印刷環境に最適な1台だ。
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