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「メディアとしての力」を持たせたい

津田大介が伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(後編)

2008年03月27日 09時00分更新

文● 津田大介(ジャーナリスト)

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 ジャーナリストの津田大介氏が、ブックマークサービス「はてなブックマーク」の開発者である伊藤直也氏に話を聞くこの記事。前編中編では、ブックマークされたくない人への対策や、議論しやすい環境作りについて意見が交わされた。後編では、伊藤氏が目指すはてなブックマークの理想について語ってもらう。

伊藤さん

伊藤直也氏



著作権問題にどう対応する?


── ブックマークのエントリーページってそれだけ情報が詰まってて、いろいろな情報にアクセスしやすいというメリットがあるわけですけど、著作権法的には微妙な要素も含んでますよね。

 端的な話でいうと、2005年のはてなブックマークのリリース直後って、ページのテキストが全部エントリーページに自動的に転載されるようになってましたよね。

伊藤 いやー、あれはすごいしかられました(笑)


はてなアンテナ

「はてなアンテナ」

── 割とすぐに今の要約転載を現状の250文字強に短縮されたわけですが、あの一件だけじゃなくて、「はてなアンテナ」も対象ページの更新部分のテキストを自動的に取得して表示しているわけじゃないですか。

 ああいうインデックス化みたいな作業って日本の著作権法上は微妙というか、限りなく「クロ」に近いグレーですよね。インデックス化やキャッシュ表示自体はGoogleみたいな検索エンジンもやっているけど、米国ではDMCAフェアユースの枠内で一応合法的にやれている。

 で、日本でも著作権法を改正して検索エンジンを合法化しようという動きがありますが、はてなブックマークもはてなアンテナも純粋な意味でいうと、検索エンジンではない。そうなると、今後著作権的にグレーな部分はずっと残り続けていくことになります。現状、要約の転載や更新部分の転載という機能は残していますが、そのあたりの問題はどのように考えていますか。

伊藤 要約テキストをエントリーページ内に表示させている理由のひとつは、ユーザーさんに対する利便性です。はてなブックマークユーザーには、ブックマーク対象の記事より先に、ブックマークエントリーページの方を先に見る人という人が多い。要約で簡単に内容を把握してから、対象記事に行けた方が便利じゃないですか。

 もうひとつの理由は、はてな側の都合ですね。ブックマーク対象のテキストを「データ」として取得しておくと、あとで機械的にデータの中身を操作して、今よりもっと便利な検索機能を作ったり、関連するエントリーを表示させたりみたいなことができる。

 そうした目的で使いたいので、今も取得し続けています。著作権的にどうなんだという話でいえば、今のやり方で現状あまり問題になっていないから、とりあえずそのままやっているという部分はありますね。ただ、一応メタタグを見てダメな場合は取らないっていうポリシーは取ってますけど。

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