フラッシュや電池収納部の作りこみには驚嘆
このように部分的には低コスト化の影響が透けて見えるα200だが、一方で細かい部分にこだわった作りこみも見られる。
例えば、縦位置グリップ使用時に取り外す必要がある電池室のフタには、レバーが用意されており、見ただけで何をどのように操作すればいいのかが分かりやすい。また、内蔵フラッシュは特殊なヒンジ構造になっていて、ポップアップすると発光部が少し前にせり出す。これにより軍艦部前面との干渉を最小限にしているようだ。ちょっとした配慮だが、こういったこだわりは操作する楽しみを増大してくれる。
バッテリパック2個(カメラ本体内の電池は排他使用)を内蔵できる「縦位置グリップ VG-B30AM」に関しては、α700用オプションのように十字キーは装備していないが、AE-L/露出補正のそれぞれのボタンは装備されており、横位置撮影時と変わらない操作性を確保している。逆にコントロールダイヤルや十字キーを装備しないことで、厚みも減っており、ボディーに装着しても大げさな印象にならないという利点もある。
画質に関しては、前回の記事で触れたとおり。今回あまり細かい検証はできなかったが、自然な発色で大変好印象を受けた。ISO 3200で使用しても縮小前提であれば問題ないと思う場合が多く、積極的に活用したい。