日本ヒューレット・パッカード(株)は24日、個人向けパソコン「HP Pavilion」と液晶ディスプレー一体型パソコン「HP TouchSmart PC」などの新製品を発表した。HP Pavilionシリーズの販売は本日から、TouchSmart PCの販売は2月上旬から行なう。
HP Pavilionシリーズはノートパソコンとデスクトップパソコンそれぞれ4機種(合計8機種)が登場する。いずれもCPUなどのカスタマイズに対応。販売は同社直販サイト「HP Directplus」(http://www.hp.com/jp/directplus/)などで行なう。また、東京メトロ・銀座駅に「HP Directplus Station」を設け、実機の展示を行なう。
ノートパソコンでは、同社の特徴である和風柄のデザイン(ZEN-Design)に、「hibiki(響き)」「mebae(芽生え)」「ibuki(息吹き)」を追加。従来からある「sizuku(雫)」と合わせ4種類のバリエーションが用意されている。ノートパソコンのラインアップと最小構成時の価格は下記のとおり。
- HP Pavilion Notebook PC dv9700/CT
- 17インチワイド、雫柄
- 13万9860円
- HP Pavilion Notebook PC dv6700/CT
- 15.4インチワイド、雫柄、芽生え柄
- 7万9800円
- HP Pavilion Notebook PC dv2705/CT
- 14.1インチワイド、雫柄、息吹き柄
- ※息吹き柄の発売は2月上旬
- 6万9930円
- HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT
- 12.1インチワイド、響き柄、タブレットPC
- 9万9960円
タブレットPCは外観をZEN-designに変更
新製品で注目したいのが、10万円を切る価格で投入された「HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT」だ。12.1インチクラスのパネルを装備し、かつOffice Personal 2007やPowerPoint 2007などをプリインストールしたタブレットPCで、この価格帯の製品はあまり見かけない。
現在市販されているタブレットPCのディスプレーには、大きく分けて、指で操作できる「抵抗膜方式」と専用のペンが必要だが高い感度が得られる「電磁誘導方式」という2種類の方式が採用されている。tx2005/CTではその両方の機能を一体化した「Penable DualTouch(ペナブル・デュアルタッチ)」タイプのタブレットを開発して搭載した。
専用のペンをディスプレーに近づけると、抵抗膜センサーが無効になる仕組みで、直感的に操作したい際には指で、文字認識など精度の高い操作が要求される場合や画面上に手を置いて操作したいときには電磁誘導式を使うといった具合に、用途に応じた使い分けができる点がウリだ。
tx2005/CTの主な仕様は下記のとおり。
- HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT
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CPU:Athlon 64 X2 TK-27(1.9GHz)またはTurion 64 X2 TL-60(2GHz)|メモリー:DDR2-677 1GBまたは2GB|グラフィックス:チップセット内蔵
ディスプレー:12.1インチワイド 1280×800ドット|HDD:120GB/250GB|光学ドライブ :DVDスーパーマルチドライブ|無線通信機能:IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.0+EDR
サイズ:幅308×奥行き223×高さ39mm|重量:約1.97kg|バッテリー駆動時間:約2時間(3セル)または約3時間(6セル)|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:9万9960円から
Penryn搭載ノートの出荷はおそらく日本初──日本HP菊池氏
これ以外の3モデルのうち、上位2製品(dv6700/CTとdv9700/CT)のCTOオプションには、45nmプロセス採用のCore 2 Duo T9300-2.50GHz(コードネーム:Penryn)やBD-ROMドライブまたはHD DVD-ROMドライブといった選択肢が用意されている。
発表会に登壇した同社PSG事業部モバイル&コンシューマビジネス本部の菊池友仁氏の説明では「本日から販売を開始するので、日本ではおそらく初のPenryn搭載ノートになるのではないか」とコメントしていた。