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アスクル、Adobe AIRを使ったデスクトップツール発表

2007年11月05日 20時57分更新

文● アスキービジネス編集部

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アスクルは自社のECサイトのユーザビリティを向上させ、顧客企業とのより緊密な関係構築を実現するデスクトップツール「ASUKL DESKTOP(仮称)」を開発した。年内にβ版を配布し、来春には本格展開を行なう。


遊び心のあふれたウィジェットでユーザビリティ向上


 オフィス用品の通販大手アスクルはアドビシステムズのアプリケーション実行環境「ADOBE INTEGRATED RUNTIME (AIR)」を利用したデスクトップツール「ASKUL DESKTOP(仮称)」を開発した。β版配布を年内に開始し、2008年春に本格運用を目指す。

 ASKUL DESKTOPは専用ブラウザと複数のウィジェットで構成されているデスクトップツール。戦略企画本部執行役員 内田洋輔氏はASKUL DESKTOPの製作理由を以下のように述べる。

「アスクルはもともとFAXで注文を受け付けていたが、97年にインターネットショップをオープンし、いまでは半数以上がECサイト経由の注文となった。そのため、より間単でビジュアル的にも楽しいツールが必要だった」。

アスクル 戦略企画本部執行役員 内田洋輔氏
アスクル 戦略企画本部執行役員 内田洋輔氏

 ユーザーがASKUL DESKTOPを起動するとブラウザの下に数種類のウィジェットアイコンが並ぶ。ウィジェットはECサイト内での購買に役立つツールと、「ユーザーが使っていて楽しくなるような遊び心を取り入れたウィジェット」(内田氏)の2つのタイプに分けられる。

ASKUL DESKTの画面イメージ。両サイドと下に並んでいるのがウィジェット。右上の「時計」の上にはトラックが見える(画面クリックで拡大)
ASKUL DESKTの画面イメージ。両サイドと下に並んでいるのがウィジェット。右上の「時計」の上にはトラックが見える(画面クリックで拡大)

 たとえば、商品を購入しやすくする目的で「買い物カゴ」ウィジェットがある。ブラウザ上で商品名を検索するとそのカテゴリーの商品一覧が写真で並ぶので、写真をカゴの中にドラッグ&ドロップすることで商品を購入できるというものだ。「視覚に訴えるわかりやすい操作でユーザーに手軽に使ってもらえる」と内田氏は言う。

 また、「購入状況分析」のウィジェットを表示すると、毎月どれくらいアスクル製品購入を行なっているのか棒グラフで示され、一目で分かるようになっている。

 遊び心が発揮されたウィジェットとして、「時計」がある。アスクルはたいていの地域で午前11時までにオーダーをすれば当日中に商品が配送されるため、その前に注文するユーザーが多い。「時計」のウィジェットを表示しておくと、午前10時30分になるとトラックが走ってきて、時計の上でアイドリングし、11時なると走り去るというアニメーションを見ることができる。一種の「アスクル専用アラーム機能」で注文を促すことができる。

 また、ASKUL DESKTOPはユーザビリティの向上だけでなく、アスクルの販促プロモーションの効率を上げる目的もある。

「アスクルは特売やタイムセールの告知をサイト上で行なっても効果が低かった」と内田氏。ユーザー企業のアスクルをオーダーする担当者は週1回や2週間に1回という一定のペースで注文することが多いため、偶然目にしない限りWeb上で開催されているキャンペーンに気づかない。しかし、ASKUL DESKTOPをユーザー企業の担当者のPCにインスールすれば、RSSリーダーのようにポップアップで販促プロモーションの告知を行なうことができる。

 企業のセキュリティが厳格化し、どれだけのユーザーがASKUL DESKTOPをインストールするかは未知数だが、「新しいプラットフォームとして育てて、顧客の拡大を狙う」と内田氏は期待を寄せる。

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