9月にリリースが予定されている『Turbolinux Workstation 7』(開発コードネームMonza)のβ版が6月26日から公開されている。本誌では、実際にインストールして使用感を確かめてみた。以下その模様をお届けする。
『Turbolinux Workstation 7』の概要
『Turbolinux Workstation 7』は以下の特徴を持つ。
- デフォルトのデスクトップ環境にKDE 2.1を採用
- インストーラは「Mongoose」最新版を採用
- USBサポートの強化でストレージデバイスだけでなくスピーカやモデムなどにも対応
- IEEE1394をサポート
- ADSL接続やIPv6に対応
今回インストールしたβ版の主なコンポーネントは以下のとおり。
- カーネル 2.4.5
- glibc 2.2.3
- XFree86 4.1.0
- gcc 2.95.3
- KDE 2.1
- GNOME 1.4
製品版は9月に発売される予定。価格などの詳細は8月末には明らかにされるもようだ。
デスクトップ環境
今回のバージョンではインストーラに「Mongoose」を採用している。「Mongoose」については以前本サイトでも紹介しているので、ここでは割愛する。
まずデスクトップ環境だが、『Turbolinux Workstation 7』では、デフォルトのデスクトップにKDE 2.1を採用している。実際にKDEとGNOMEを比較してみると、『Turbolinux Workstation 7』β版ではKDEのほうが明らかに動作が軽く、日本語化もしっかりしていた。
『Turbolinux Workstation 7』のKDE画面。 |
『Turbolinux Workstation 7』のGNOME画面。今回GNOME上には日本語が使えるツールはほとんど用意されていない。 |
KWordの日本語入力。一度フォント指定などのスクロールボタンをクリックしておかないと入力できないなど、完全ではない。9月の製品版に期待したい。 |
また、Palmとの接続ツールも提供されている。
Palmとの接続ツール。バックアップやスケジュールの同期ができる。 |