ターボリナックス ジャパン(株)は、複数のマシンに同じLinuxシステムをインストールすることができるツール『Turbolinux PowerCockpit 1.1』(以下、PowerCockpit 1.1)と、同製品のための開発ツール『Turbolinux PowerCockpit SDK 1.1』(以下、PowerCockpit SDK)を発売した。
PowerCockpit 1.1は、昨年10月に発売された『Turbolinux PowerCockpit 1.0』のバージョンアップ版。『Turbolinux PowerCockpit 1.0』のユーザーに対しては無償で提供される。新たにSSH Protocol 2への対応や、ext3、ReiserFSなどの新しいファイルシステムサポートが追加されている。また、これまでの『Turbolinux Power Cockpit 1.0』ではシステム全体のイメージを導入しなければならなかったが、アプリケーション単位でディレクトリ構造を含めたイメージを導入することが可能な「スナップショット機能」が追加されている。これにより、既存のサーバを統合する場合など、新たにシステム全体のイメージを作成することなしに、既存のサーバからアプリケーション単位でのイメージを取得し、統合したサーバに導入するといったことが可能になる。
対応ディストリビューションは、これまでのTurbolinux 6.x/7.x、Red Hat Linux 6.x/7.xだけでなく、SuSE Linux 7.xとDebian GNU/Linux 2.2xが追加されている。
動作環境と価格は以下のとおり。
- CPU……Pentium以上
- HDD……120MB以上の空き容量
- メモリ……32MB以上
- 価格……10ノード30万円から
『Turbolinux PowerCockpit SDK 1.1』
PowerCockpit SDK 1.1は、PowerCockpit 1.1に対応した開発キット。PowerCockpit 1.1に追加する新しい機能モジュールを開発したり、PowerCockpit 1.1自体をカスタマイズすることもできる。
PowerCockpit 1.1は、
- PerlインターフェイスからのPowerCockpit 1.1全機能へのアクセス
- PowerCockpit 1.1へのプラグインモジュール開発機能
- 印刷物、Webで提供される開発者向けドキュメント
などが含まれている。価格は個別見積もりで提示される。