東京ゲームショウ2026(TGS)のAVerMedia(アバーメディア)ブースでは、最新のゲーム配信機器にとどまらず、ビジネスシーンでも大活躍するユニークな製品が多数展示されていた。
AVerMediaというブランド名には、A(Audio)、V(Video)、er(Expert)、Media(Multimedia)という意味が込められているとのこと。AudioとVideoを原点に、Expertとしての専門性をもってMultimediaの可能性を広げていく――それが、創業以来変わらないAVerMediaの理念だ。
ゲーム配信からビジネス、日常、プロフェッショナルな映像活用まで、用途が広がっても、その根底にある「映像と音声を通じて、人と世界をつなぐ」という考えは同じ。今回はTGSの展示を通して、その広がりと注目製品を紹介する。
外出先でもiPad配信が完結する「ELITE GO - GC313Pro」
ブースでひときわ注目を集めていたのが、一見すると充電器のような「ELITE GO - GC313Pro」だ。HDMIパススルーやUSBハブに加え、1080p/60fpsのキャプチャー機能を搭載。Nintendo Switch/Switch 2、Steam Deck、スマートフォンなどの映像を、iPadやAndroidタブレット、Windows PCに直接取り込める。
さらに、ゲーム画面の録画やライブ配信に対応したタブレット向け配信アプリやPC向けソフトウェアも自社開発しており、ハードとソフトの両面から手軽な録画・配信環境を実現している。
66(W)×36.6(D)×62(H)mmというコンパクトなサイズで、HDMI 1.4×1、USB-C 3.2 Gen 1×2、USB-A 2.0×1を備える。最大入出力解像度は4K60fps、最大録画解像度は1080p60fps
最大のメリットは、USB PDでの大容量給電をしながら同時にキャプチャー/配信が可能な点。最大100Wの電源供給能力を持ち、USB Type-Cケーブルで接続したゲーム機と配信端末(iPadなど)の双方に給電し続けられるため、バッテリー消耗の激しいライブ配信でも長時間の安定稼働が可能だ。また、一般的な製品では短いことが多い付属のUSB-C to Cケーブルが、本機には2メートルの長尺仕様で同梱されている点も、電源コンセントから離れがちな会場や出張先を想定したうれしい配慮といえる。
「配信しない人」におすすめしたい神ドック
「CORE GO - GC313」
一方、ELITE GO - GC313Proからキャプチャー機能を省いたモデルが「CORE GO - GC313」。マルチ充電、USBハブ、HDMI出力機能を備えており、「録画や配信まではしない」というユーザーにとっても、ゲームから出張、テレワークまで幅広く活用できる便利な製品だ。
サイズは「ELITE GO - GC313Pro」と同じで、キャプチャー機能を省いた。HDMI出力のないノートPCとの相性は優秀で、充電器とHDMIアダプターをまとめられる。PCが45W出力でも充電可能であれば、スマホと同時に充電できる
出張やテレワーク用のドックとしてバッグに忍ばせておけば、ノートPCにケーブル1本つなぐだけで、最大100Wの急速充電ができ、同時にスマホへの給電(最大45Wずつ)も可能。ホテルのテレビや会議室のディスプレーへ投影する際に役立つHDMI出力ができ、USBハブ機能によりマウスやキーボード、外付けストレージの接続までこなせてしまう。まさに神ドックだ。
さらに、スマートフォンの映像をホテルの大画面テレビに有線で映し出し、スポーツ観戦や動画配信を楽しむといったプライベートな使い方もできる。無線キャストのような遅延や接続トラブルもないので、どこでも安心して使えるのが本機の優れた点。
一見すると「少し高価な充電器」に見えるかもしれないが、ハブ機能と映像出力機能が融合した本機の真価を知れば、出張の荷物を劇的に減らせる必須ガジェットであることがよくわかるはず。
ELITE GO - GC313ProとCORE GO - GC313は、10月22日に新パッケージ版が発売予定。新たに収納ポーチが付属し、自宅での使用はもちろん、外出先へ持ち出す際にも製品を収納しやすくなる。ゲームを楽しむときはもちろん、さまざまな場面で活用できるGOシリーズを、より気軽に使えそうだ。
PCレスで広がる映像活用! 単体録画に対応した
「LIVE GENERATOR PORTABLE - GC515」
「LIVE GENERATOR PORTABLE - GC515」は、携帯型ゲーム機を立てかけられるドック型キャプチャー。microSDカードに対応しているため、PCレスでの単体録画も可能。ゲームに限らず、さまざまな映像記録に活用できる
携帯型ゲーム機を立てかけられるドック型キャプチャー「LIVE GENERATOR PORTABLE - GC515」も注目の展示品。PC接続はもちろん、本体のmicroSDカードスロットにより、PCなしでもボタン1つで単体録画できるのが最大の特徴。ゲームプレイを最大4K30/1080p120で直接録画できるほか、映像出力やUSBハブ機能も備え、携帯型ゲーム機と組み合わせて手軽に録画・配信環境を構築できる。
1台で2つの視点を捉える!デュアルカメラ
「DUALCAM - PW313D」
ストリーマーやクリエイターから高評価されているのが、2基のカメラを1つのボディに収めたWebカメラ「DUALCAM - PW313D」。
左右に設置されたカメラの角度をそれぞれ独立して動かせるため、一方のカメラで配信者の正面の表情を捉え、もう一方のカメラでデスク上の手元を俯瞰で映すという、2画面配信がこれ1台で完結する。
たとえば、格闘ゲームでのアケコンさばきやFPSゲームでのマウス操作の手元、イラスト制作時のペンタブレットによる作画の手元、ポケモンカードなどのTCGパックの開封配信やオンラインカード対戦を見せるなどの用途で使える。
従来は手元配信には複数のカメラを用意し、アームや三脚をデスクに固定して画角を調整するという大掛かりなセッティングが必要だった。その点、DUALCAM - PW313Dならディスプレーの上にセットして角度をつけるだけで、誰でも手軽に高品質な手元配信を始められる。
もともとはコロナ禍のリモート授業で「教員が手元のノートや資料を映す」ために開発された製品だが、米国の有名配信者がTCG開封配信で使用したことでトレンドとなり、ストリーマー向けキラーアイテムとして脚光を浴びている。
カメラ配信から長時間運用まで!
プロフェッショナル向け「CamStream 4K - BU113G2」
「Streamer ULTRA - GC531」「Streamer ULTRA 2.1 - GC535」
ライブ配信やビジネスなど、より高品質な映像を求めるユーザー向けの製品も充実していた。
まず、スマートフォンやWebカメラから一歩進んだカメラ映像を手軽に取り込みたいユーザーにおすすめなのが「CamStream 4K - BU113G2」だ。カメラのホットシューに取り付けられるコンパクトサイズながら、デジタル一眼レフやミラーレスカメラの映像を取り込むことができ、ライブコマースやオンライン配信、ビジネスなど、より高品質な映像が求められるさまざまなシーンで活用できる。
さらに、長時間の安定稼働が求められるプロフェッショナルな現場向けに展示されていたのが「Streamer ULTRA - GC531」および「Streamer ULTRA 2.1 - GC535」。アルミニウム合金筐体と通気用スリットを採用し、放熱性能と電磁波対策を強化。長時間のライブ配信や映像収録をはじめ、業務・産業分野など、安定した映像運用が求められるシーンを想定した設計となっている。
なお、CamStream 4K - BU113G2については、2027年初頭の発売を予定。Streamer ULTRA - GC531/Streamer ULTRA 2.1は国内販売は現時点では未定となっている。
長時間の連続配信でも安心して運用できる高い安定性が求められるシーン向けに、長時間稼働で安定動作を維持する設計に加え、静電気防止対策を施したモデルが、「Streamer ULTRA - GC531」(左)および「Streamer ULTRA 2.1 - GC535」(右)
最後に注目したのは、ブースの一角で注目を集めていた公式キャラクター「エレーナ」のコーナー。ブランドの顔として長年親しまれているエレーナだが、アクリルスタンドやフィギュアなどのオリジナルグッズは、今後一般販売も検討されているとのことなので注目したい。
ゲームキャプチャーやライブ配信で培ってきたAVerMediaの映像・音声技術は、今ではコンテンツ制作だけでなく、ビジネスや日常のさまざまなシーンへと活用の幅を広げている。
今回のTGSブースから見えてきたのは、用途やデバイスが変わっても、その根底にあるのは「Audio」と「Video」をより身近に、より使いやすくするという変わらない姿勢だ。ゲームからクリエイティブ、ビジネスまで広がるAVerMediaのこれからの展開にも注目したい。
本格的な配信環境をつくりたい人はもちろん、日々のPC周り・配線周りをすっきりとスマートに整えたい人は、ぜひAVerMediaの最新ラインナップをチェックしてみてほしい。

この連載の記事
-
第123回
デジタル
ASUS ROGへの愛が試される!? ROG20周年記念「ROG Edition 20」フォトレポート【TGS2026特集】 -
第122回
ホビー
TGS2026を彩ったコンパニオン/公式コスプレイヤーを一挙掲載!美麗なビジュを堪能して気分をアゲてこ♪【TGS2026特集】 -
第121回
自作PC
「玄人志向」から「Crowxis(クロウシス)」へ! 25年の歴史を継承し新生ブランドの幕開け【TGS2026特集】 -
第120回
デジタル
最大720Hz駆動の衝撃! ASUSフラグシップOLEDディスプレー「ROG Swift OLED PG259QWS Ace」が切り拓くeスポーツの新たな新基準【TGS2026特集】 -
第119回
sponsored
マウスコンピューターブースで大盛り上がり! 「僕、人生変わりました」PCを使い倒すたこまる×社築×マフィア梶田のぶっちゃけトーク -
第118回
デジタル
ゲーム開発に「ローカルLLM」を取り込む必然性とは? メインメモリーの96GBをVRAM化するAI特化「DAIV」が示すPCの変革【TGS2026特集】 -
第117回
トピックス
東京ゲームショウ2026、21日(月)は中止決定 20日(日)は予定どおり【TGS2026特集】 -
第116回
PC
ちぃたん☆が世界大会優勝のプロゲーマー・ときどに『スト6』で挑戦! 宇野昌磨はPCを抱えて氷上スピン【TGS2026特集】 -
第115回
PC
GALLERIAから登場の「ストリートファイター6」コラボモデルはオリジナルイラストをこだわってPCにデザインした注目製品【TGS2026特集】 -
第114回
PC
「ゲームも、クリエイティブも、AIも。」 日本のハイパフォーマンスPCの世界をリードする! GALLERIAがアピール【TGS2026特集】 - この連載の一覧へ





















