ちょい足しでゲームプレイの音環境を劇的改善!「XPUMP」の実力とは

2018年09月25日 17時00分更新

文● 飯島範久 編集●ジサトラショータ

 あらゆるコンテンツを楽しむために、音というのは重要なファクターだ。音楽鑑賞はもちろん、映画やゲームなど、音の善し悪しによって、作品の出来が左右されると言っても過言ではない。映画はホームシアターシステムを組んで大画面・大音響で楽しみたいが、逆にゲームは臨場感や些細な音の違いを感じとりたいため、ヘッドホンを利用している人も多いだろう。とはいえ、それぞれ求めるリスニング環境にあわせて、音響設備をそれなりのものにしようとすると、かなりの出費になってしまう。また、スマホで動画やゲームを楽しむとき、大きくてかさばるものを接続してまで音環境にこだわるのもわずらわしい。そこで今回紹介したいのが、超小型で比較的安価に音響を変えてくれるオーディオデバイス『XPUMP』だ。

↑『XPUMP(XRD-XP02)』(実売価格1万5000円前後)は手のひらサイズで軽量

 『XPUMP(XRD-XP02)』は、台湾のEmbrace Audio Labが開発したサラウンドプロセッサーだ。サラウンドサウンドアルゴリズム「XROUND」を登載した超小型のボディーは、サイズが92(W)×27(D)×15.5(H)mm、重さが35gと手のひらサイズで持ち運びも苦にならない。実売価格は1万5000円前後となっている。

 これだけ小さいサイズながら、「世界最小ホームシアター」と謳う優れた音響効果は、XROUNDの音響処理技術、および搭載するデュアルオーディオプロセッサのたまものだ。左右それぞれの耳にそれぞれの音がきちんと到達するような音場を作り出す処理を行い、立体的なサラウンド環境を生み出して、2chのステレオスピーカーやヘッドフォンでもホームシアターのような音響を実現しているわけである。

↑左右の音をきっちりとそれぞれの耳に届けるイメージ図

 10万分の1秒という処理能力でリアルタイムに入力された音を分析して、僅かなニュアンスを引き出し、ディテールをアップさせる効果も備えている。処理能力の高さはイコライジングにも使われ、即時に最適な音響になるよう調整。低音域も音響心理学を利用した強化を行なうため、小型のスピーカーやヘッドホンでも深みのある低音を感じられるようにしてくれる。

 なお、音の入力は2通りあり、USB接続と3.5mmステレオミニジャック経由が選択できる。PCやPS4といったゲーム機ならUSB経由、テレビやスマホなら3.5mmステレオミニジャックといったふうに使い分けるといいだろう。バッテリー駆動で動作し、1回の充電で最長7時間動作可能だが、USB経由の場合は給電しながら利用できる。

↑入力は3.5mmステレオミニジャックかUSB経由。電源オンのときはサイドのLEDが白色に光る

↑バッテリー充電時は、満充電でないと電源LEDがオレンジ色に

 パッケージはちょっとお洒落で、多言語版のマニュアルが同梱されている。もちろん日本語も収録されているので、使い方はひととおり理解できるだろう。その他の同梱物としては3.5mmステレオミニジャックオーディオケーブルとUSBケーブル、そして持ち運び用のポーチがある。

↑『XPUMP』のパッケージ。本体も小さいが、パッケージも小さくまとめられている

↑中身は三角柱状になっていて、多言語版のマニュアルが同梱されている。

↑同梱されているオーディオケーブルと持ち運び用のポーチ

 使い方は簡単で、入力のケーブルを接続したあと、出力側にスピーカーやヘッドホンを接続。出力先に合わせてモードを合わせると電源が入り、音が聞こえるようになっている。ボリュームもついているので、最適な音量に調整しつつ、もう1つのXROUNDレベルボタンでサウンド効果を変えられる。LEDがついていない状態だとバイパス(入力された音そのまま)、1回押すとLEDが白く光り「STUDIO」レベル、もう1回押すとLEDがオレンジに変わり「CINEMA」レベルになる。もう1度押せば、またバイパスに戻る。

↑丸いボタンがXROUNDレベルボタン。バイパス時はLEDが光らない

ボタンを1回押した「STUDIO」レベルではボタンが白色、2回押した「CINEMA」レベルではオレンジ色に

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう