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山根博士の海外モバイル通信 第387回

フランス・パリのキャリアショップではケータイも人気!

2018年04月04日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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 「HUAWEI P20」の発表会が行なわれたパリ。フランスには4つのキャリアがありますが、せっかくなので最大手であるOrangeのフラッグシップストアに立ち寄ってみました。

オペラ・ガルニエ付近のOrangeフラッグシップストア

 店内には各メーカーの最新モデルがずらりと並びます。「HUAWEI P20」シリーズも前日の発表会を受け、さっそくHUAWEI P20が販売中。HUAWEI P20 Proは予約受付をしていましたが、どちらのモデルもウワサを聞き付けた来訪客の注目を浴びていました。

 またサムスン電子は大きなコーナーにGalaxy S9、Galaxy S9+、Galaxy Note8を展示。店内ではちょうどGalaxy S9を買っているお客さんがいましたが、「HUAWEI P20はどう?」とファーウェイの製品も気になるようです。

店内の一番目立つ位置に展示されていたHUAWEI P20 Pro/P20

Galaxyシリーズは一定の人気あり。展示コーナーも広かった

 ヨーロッパということもあり、ノキアのスマートフォンも各種展示されていましたが、目立つように陳列されていたのが昨年のリバイバルモデルである「Nokia 3310」。スタッフに聞くと通話用として2台目に買うお客さんも多いそうです。当初は2G版が登場し、あとから3G版が発売されましたが、フランスでは現在3G版のみが売られているのこと。

派手なディスプレーがされているNokia 3310

 意外なことに通話専用のフィーチャーフォンが今でも販売されています。いずれも3G対応で、Orangeの店では一部のプリペイド携帯電話以外は3G端末を取り扱っているとのこと。日本にも進出したWikoの「Riff 3G」や、Orangeが自社ブランドで販売するIP67の防水対応「HAPI50」などはちょっと気になる存在です。

Wikoも3Gフィーチャーフォンを販売

OrangeのHAPI 50は防水ケータイ

 フランスはBlackberryも販売されていますが、QWERTYキーボード端末は注意が必要ですね。フランスのAZERTY配列になっているからです。もしBlackberryの掘り出し物を見つけても、フランスで買うのは避けたほうが良いでしょう。

BlackBerry KEYoneはフランスでも販売中

ただしキーボードはAZERTY配列

 さてこのお店にはちょっと面白い製品が売られていました。「Fairphone 2」です。今はもう忘れ去られてしまったモジュラー式スマートフォン、グーグルのProject Araを実現した製品です。カメラモジュールなどを交換してあとからアップグレードが可能なスマートフォンでした。発売は2015年末ともう3年前のものですが、まだ売られていたのです。現在もパーツが売られていますが、スペックを考えるとすでに非力。こんな製品もあったんだなあと、コレクション用途に買うのはいいのかもしれません。

モジュラー式スマートフォンの「Fairphone 2」

 最後に紹介するのはプリペイドで販売されているモバイルルーター。ヨーロッパ(EU)はローミング料金が撤廃されたので、どこの国でプリペイドSIMを買っても、ヨーロッパ内共通で利用可能です。そのためOrangeが売るモバイルルーターも「2GBヨーロッパ料金込み」と、ヨーロッパ各国で使えることを売りにしています。トップアップも簡単と、ここで買って各国で使えることをアピール。

 キャリアによって料金が異なるのでどこで買うかは事前に調べておいたほうがいいのですが、各国を周遊するときはどこかの国で買っておけばそのまま使えるようになったのは便利です。

ヨーロッパのプリペイドSIMは使いやすくなった

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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