KDDIは、月20/30GBの大容量データ定額、および新料金プラン「auピタットプラン」「auフラットプラン」のテザリング利用時のオプション料金について、現在2018年3月までキャンペーンで無料となっているが、4月から有料(税抜月500円)にすることを発表した。ただし、月20/30GBのデータ定額20/30については、当初予定していた税抜月1000円から税抜月500円への値下げの上での有料化となる。
プランによって異なるテザリングオプションの有料/無料
ドコモは実質的に期限を問わない無料化を公表済
テザリング機能のオプション料金については、無料・有料を含めて、各社バラツキがある。
2014年に、国内通話定額の基本プランと通信量別のデータ定額が主要3キャリアに一斉に導入された、いわゆる「新プラン」(ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」など)では、3キャリアともテザリングは無料で統一された(旧プランではドコモは無料で、au/ソフトバンクは2年間無料、以降は税抜月500円)。
ところが、2016年秋にソフトバンクが「ギガモンスター」としてスタートし、ドコモ/auも追従した月20/30GBの格安の大容量データ定額では税抜月1000円の有料化で横並びしつつ、無料キャンペーンを実施。
キャンペーン期限直前の昨春には、au/ソフトバンクが2018年3月末までキャンペーンを延長(月50GBのソフトバンク「ウルトラギガモンスター」はすでに税抜月500円で有料化)。さらにauが昨年導入した「カケホとデジラ」では、大容量データ定額に限らずに有料化を発表している(こちらも2018年3月末まではキャンペーンで無料)。一方ドコモは、当初のキャンペーン期限である2018年4月以降も、期限を定めずに無料にすることを昨年7月に公表している。また、Y!mobileはテザリングは無料のほか、格安SIMでもオプションが必要な例はほとんど聞かない。
長く続いた無料キャンペーンの後でしっかり告知される?
テザリングオプションの有料化については、以前のプランでは無料だっただけに、ユーザーからの不満も多く聞かれるうえに、他社を横目に見ながらの期間延長が繰り返されるなど、事情をよく知らないユーザーも多いと考えられる。今春から有料化することをしっかり告知して、ユーザーがオプション料金を取られることを忘れていたというような状況が生じないようにするのか、キャリアの姿勢が問われる問題と言えるだろう。